ずっと、ずっと…
「また杉浦くん告白されてるー!」 「小学校の頃からだいぶ変わったもんね!ね、知佳!」 (なんか変な感じ…) わたしの名前は木下知佳。中学3年生。受験勉強も大詰めの12月の日のことだった。 同級生で幼馴染で、幼い頃からずっとそばにいた杉浦司がモテていて、不思議な気持ちの私。 中学生になってから司と私には変な距離ができた。 小学生の頃は、毎日遊んでた。 小学生の頃は、一緒に手を繋いで帰っていた。 小学生の頃は、二人でいても恥ずかしくなかった。 中学生になったら、ふたりとも同性の友達と遊ぶようになった。 中学生になったら、一緒に帰ることはなくなった。 中学生になったら、二人でいると恥ずかしくなってきた。 これが大人になるってこと? これが、 異性を意識するってこと? 「司ー今日一緒に帰らない?」 「知佳…ごめん、今日は無理」 「…そっか」 距離ができた。 司は男の子たちと一緒に帰ってる。 私も女の子たちと一緒に帰る。 だけど 私はずっとずっと 「司!明日、放課後屋上で待ってて!」 だからって この恋が 終わるわけじゃない 「わ、司!?」 司が私の手を取って、走り出した 「司、司、手痛いよ司…」 「知佳」 抱きしめられて、耳元で ──好きだ 「ずっと、ずっと…」 「…わかった、…私も好き」 ギュッと握られた小さな手 もう少しだけ、このままで…