好きな人の好きな人。
「俺、有山のことが好きなんだけど…相談乗ってくれん?」 ある日、私の好きな人ー中山琉斗(なかやまりゅうと)に私はそう言われた。 ーしかし、私の名前は小西璃羽(こにしりう)。 私の名前とは全く一致しなかった。 有山というのは有山美玖(ありやまみく)というクラスメイトの名前だ。私とは仲はいいが親友という訳では無かった。 その日から、私は琉斗からよく相談がくるようになった。 ある日質問された時のこと。 「小西さ、、俺、告白した方がいいのかな」 「え、いいに決まってんじゃん!告白しないと何も始まらないし」 ふといった言葉が、私にブーメランだと気付き自分で言ったにも関わらず傷付いた。 「でも…告白して、もし振られたら今の関係終わるかも知んねぇじゃん」 「いや、みくがそんなことするわけ…」 「じゃあさ、有山に聞いてくれん?」 「え…まあ、いいけど」 そして私はLINEでみくにこんなことを聞くことになった。 『今女子に質問してってるんだけど、もし仲良い男友達に告られて、でも自分はその人のこと好きじゃなかったら、振ったあとどうする?』 嘘を混じって私はそうみくに送信した。 『うーん 普通に仲良くするかな、私は』 そう返信されたスクショを琉斗に送り付ける。 『まじか!ありがと!』『いいよ。で、告んの?』『うん…そうしよっかな、応援してくれー!』『そう…なんだ、がんばれ!応援してる』 “応援してる”そんな嘘をついてしまった。 「でも…もうこれで終わりだ」 終わりだと分かったらなんか吹っ切れた気がした。私は琉斗に冷たくしすぎたのかもと後悔もしたが「もういいや」と無心になった。 次の日。「小西ー!付き合えたよ。ほんとに今までありがとう。小西のおかげだ」 「そうなんだ…よかったね。おめでとう…」 そう言って後ろを向き去った私の目には、涙が溢れていた。