僕の学校生活は180℃グルっと回転!?
君のその笑顔って、どんな絵の具を使っても、絵には表せないくらい、キレイ、だよね――。 「転入生を紹介します」 先生の声で、僕は本から顔を上げた。クラスメイト達も「転入生?」「誰だろ~?」とざわつく。 僕の名前は優斗(ゆうと)。陰キャ気味の中2だ。 本が好きで、空いた時間はいつも本を読んでる。 だから、友達はトーゼン0人。 そんな状況であるこの学校生活が、今日、今この瞬間、180℃回転するのだった‥‥。 教室に入ってきた転入生は、華奢で華やかな美人だった。 髪の毛はスーパーロングの三つ編み、頭のてっぺんから足の先まで光るほどキレイだった。 「みなさん初めまして~ッ!!◯△中学校から来た、小野寺琳(おのでらりん)です!よろしくで~す!!」 教室中に響き渡るくらいの大きい声。 彼女‥‥琳さんは、ぜんぜん緊張してなかった。 なめらかできれいな彼女の声が、耳を素通りしていく。 なんか、琳さんって、めちゃくちゃ陽キャなんだな、と思った‥‥。 <放課後> 「ゆうゆうくんッ」 僕の背後から、のんきな声が聞こえてきた。 ハッとして後ろを振り向くと、超陽キャの超美人の転入生、琳さんがいた。 予想外の相手だったため、僕はひっくり返りそうになった。 あわてて僕は言った。 「うわぁッ‥‥なに?琳さん‥‥っていうか、『ゆうゆうくん』って何?あだ名ですか?」 「うん!あだ名だよ~!ねえゆうゆう、君もさ、敬語じゃなくてタメ口使ってよ!あと、呼び捨てでいいよ!」 「え‥‥り、琳‥‥?」 「そうだよ~!あ、あとさ、ゆうゆうって本が好きなの?」 琳さん‥‥じゃなくて琳は、キレイな顔をとびきりの笑顔にしながら、僕に質問してきた。 「う、うん‥‥本を読んでると、気持ちが落ち着くから‥‥」 「へぇ~!」 僕は、琳と会話を交わしながら、ふと気が付いた。 僕は、彼女に恋してるのか‥‥? もしかしたら、優しくて明るい琳に惚れたのかもしれない。 こうして、僕の学校生活は一気に充実するようになった。 そして、いつかは、きっと、琳に――。 「好きです」と、言うんだ。