あの日から、少しなら
受験に落ちた。 毎日頑張って勉強してた。 一日に5時間は勉強した。 長い日は10時間勉強した日もあった。 長さだけじゃないのかもしれないけど、頑張ったのは事実だ 隣には喜ぶクラスメートの姿 涙が溢れて何もできなかった 「楓ーお母さん仕事行くわよー」 「うん…行ってらっしゃい」 私、松村楓(まつむらかえで)、中学3年生。 第一志望校に落ちた。 第二志望校は結果が出ていない。 もう何もしたくなくなった と、いうか何もできない 泣きじゃくった 苦しくて あの日から少しならオトナになったかな 少しなら 「楓ー!もうお母さん出るわよ!早く支度しなさい!」 「待ってー!スマホ入ってる…財布…りぼん曲がってない!よし!」 私はあの翌日、第二志望校に受かった 穴埋め?みたいな感じだったんだけど 嬉しくて仕方がなかった 「美羽ー?今頃何ー?あ、うん、課題今日提出だよ、忘れた?」 あの日から確実にわかるのは 少しづつオトナに近づいてるってこと 「私学校で見せるから!いいように思ってね!」 あの日のこどもだった私とは違う 満面の笑顔で 「行ってきます!」 今日も幕が開けた