右斜め上(百合表現注意)
今日、学校で席替えがあった。 私のクラスでは、必ず男女が隣り合うように席が配置される。 だから、あの子____ 晴ちゃんとは、隣の席になれなかった。 元々私と晴ちゃんは幼馴染で、幼稚園こそ違うものの、小学校から今、高校まで同じ学校に通っている。 私がこの高校を選んだ理由は、他でもない晴ちゃんだ。晴ちゃんが行きたいと言った高校に、私も引き寄せられるように受験を受けた。 私も、恋を自覚するまでは時間がかかった。 何せ今までは単なる幼馴染だったし、それに晴ちゃんと私はどちらも女の子だ。最近は多様性の時代として同性愛は認められてきてはいるが、やはり異性愛者の人の方が多いだろう。それもあって、ちょっと前まで私はこの胸に咲いた花の名前を知らずに晴ちゃんと一緒にいたのだ。 私は、私の右斜め上の席に座る晴ちゃんを見て呟いた。 「…今日も可愛いな」 …晴ちゃんに聞かれていたら、どうなっていただろう。 そんな気持ちを抱えながら、私は今日も晴ちゃんに見惚れている。