交換日記
「交換日記しよ~?」 私は、本橋莉愛。もとはしりあって読む。 今日の朝のホームルームで、親友の鼓由梨が、交換日記をしよ~?と聞いてきた。 「別にいいけど。なんで?」 「隣のクラスではやってるんだって!」 流行り重視かよ。一瞬あきれたが、私の答えは、yesだ。 「じゃぁ、莉愛からね!これ、秘密だからね!」 由梨から渡された交換日記は、ものすごく分厚かった。 「高校までやるき?」 「永遠にやろうかなぁ」 下校時、私は交換日記に何をかくか悩んでいた。 「『秘密の事』かぁ…」 交換日記には、『秘密の事』という欄があった。 「好きな人…でも書こうかな」 一瞬書くのをためらったが、由梨が悲しむ気がして、好きな人を書いた。 「莉愛、おはよー!」 由梨の顔からは、「交換日記頂戴!」という、笑みがあふれていた。 「おはよ、交換日記でしょ?」 「そうそう!莉愛は、エスパーだね!」 「顔から出てるし。」 「んふふふふ!」 「はい、交換日記。これでいい?」 「うん!じゃぁ、今日は私の番ね!」 『秘密の事』の欄には、私の好きな人の事を書いた。 ペラペラ~っと、由梨はページをめくると、 「○▽君の事が好きなの?!!」 「ま、まぁ…好きって言うか、気になるって言うか…」 「いいじゃん!私応援するよ!その代わり、私の恋も応援してもらうからね!」 「はいはい、わかりましたー。」 「帰ったら、中見てね!学校で見ちゃだめだよ!」 「分かったよー」 恥ずかしいことでも書いたのか?学校で見ちゃだめだなんて 気になった私は、トイレの中で由梨が書いたページをチラッと見た。 そこには、 「莉愛!お誕生日おめでとう!これからもよろしく!由梨より」 と書かれていた。 「由ッ…」 思いもよらない、交換日記にびっくりした。 そういえば、明日誕生日だったな。 ヒラッ 交換日記の隙間から、一枚の紙切れが落ちていた。 「ッ/////」 それは、写真で私が小学生の頃の写真が入っていた。 私の隣には、もちろん由梨もピースサインで写っていた。 交換日記の2ページ目でこんな展開になるなんて… 「莉愛~?トイレ、大丈夫?」 由梨の声だ。 ガチャンッ! 私は、ドアを勢い良く開けて、由梨に抱き着いた。 「ありがと」 「見ちゃったんだね…えへへ、どういたしまして」