う・そ・つ・き
「えー真央ちゃんはいい子だよー」 うそつき。 本当はそんなこと思ってないくせに。 お前はそういうやつじゃないくせに。 お前はーお前はーいつからーいつからーーーー 「おはよ」 「おはよう!」 私の目に映る彼女は笑っていた。 「桃ー髪切ったの?かわいいー」 「そんなことないよw」 かわいいなんて微塵も思ってない。うそつき。 「この動画面白くね?」 「めっちゃわかる!いいよね!」 私の中で黒い感情が渦巻く。彼女は変わってしまった。 私が知る彼女はもう戻ってこない。 いつからだろうか。彼女がうそつきになったのは。 私が知る彼女は自分の意見をもち、周りに合わせることなんてなかった。同情の心もなかった。 それが今はどうだろうか。最初は彼女ことだし、自分をからかって惑わせているのかと思った。 でも現実は違った。 そうだ。あのときからー 「クラス別れちゃったね。大丈夫?友達いる?」 私はびっくりした。てっきりこいつのことだから “おっつーかわいそっ!お前友達いないからヤバいんじゃね?w” とか言うのかと思った。今まで人を気遣うような発言なんてしたことなかったのに。 私は受け入れたくなかった。受け入れられなかった。 でも周りの友達はなんの疑いもなく彼女と接していた。 私は諦めた。でも最後に言いたいことがあった。 『ふざけないでよ!このうそつき!もういい!さようなら。 今まで楽しかった。ばいばい』 彼女は悲しそうだった。 「待って!!」 私は振り返らなかった。 これが私の出した答えだった。 ありがとう。