月だけが知っている。
深い深い夜だった。 四角く切り取られた窓の外に広がる群青色の夜空はどこまでも続いていた。 ランプをつけて、マシュマロの入ったココアを置いて、ペンを握る。 黒いマス目のはいったクリーム色の原稿用紙を見つめて、何を書こうか考える。 ーー主人公はずっと、幼馴染の女の子に片想いをしていた。 ふわっとした色素の薄い髪の毛に、ぱっちりとした二重、形の整った赤い唇。 誰にでも平等で、優しくて。 勉強もできて運動もできるのにそれを自慢したりはしないし、努力を惜しまない。 神様が丁寧に丁寧に時間をかけて作り上げたような人。 そんな人に、初恋を抱いたまま大人になった。 彼女とは今でも連絡を取り合い、他の幼馴染とも交えて遊ぶ仲。 「私ね、結婚するの」 そう電話で告げてきた その瞬間、恋は終わった 「結婚式きてほしいな、みんなと!」 そう太陽のように眩しく、ふわっと笑う彼女は、この世で一番綺麗だ。 なんて書いてみた。 すぐにグシャグシャにして捨てた。 彼はまだ、彼女のことが忘れられない。 そのことを知っているのは淡い黄色の月だけだ。 ーーー どうでしたか 久しぶりに小説書いてみた! よかったら解釈ください!!