【感動】家族との絆の先には
―――ここはどこ。ぼくは誰。 何度も自分に問いかける。本気で、ここはどこなの。 「君は、この世界の住人じゃないんだ....」 というおじさんの悲しげな目と声。 「お母さん」って言っているのに気づいてくれない、泣き崩れていたお母さん。 「ママぁ、ママぁ....おにぃちゃあぁぁん!!」と泣き叫ぶ妹のみゆ。 呆然と立ち尽くすお父さん。 もう一度考える。でもやっぱり出てくる答えは同じだ。 「ぼく......死んじゃったの?」 自分でも受け止められない。口に出したくないけど....。 そう考えながら空の世界を見渡す。 雲の上はいつも晴れって本当なんだ。 ....ってそんなことを考えている場合じゃない。 涙目で言うおじさんの話を聞かないと。 「おじさんはある世界の案内人さ。ついておいで」 知らない人についていってはいけません。 そう何度教わったことだろうか。 でも、ぼくの体は言うことを聞かない。足が動き続ける。 ....これが、運命なんだ。死ぬ....天国に行くぼくの。 目が覚めたら、ぼくは"なんとかろ"にいた。 ぼくには読めない文字。確か漢字って言うんだっけ。 天国は自由。だから、どこにいてもいい。そう言われた。 ぼくが昔読んでもらった本にも天国はいいところだって書いてあった。 でも、ぼくにはこのなんとかろがなぜか魅力的に見えた。 「....幼いながらも....しかもひどい大人のせいで、 命を落とした君には、チャンスがあるんだ」 「!?....え?」 真後ろにいた、ああ泣きそうだよと言ったおじさんに驚きながらも言葉を返す。 「君は優しいんだね。優しい人には、この入口が見えるんだ」 いりぐち?なんとかろのことかな。 「また、君のお母さんのもとに帰りたいかい」 僕は大きくうなずいた。家族に幸せを届けたいから。 「そうか。だったら条件がある。君が君じゃなくなる。」 「どういうこと」震えた声。 「もう一度お母さんの子供になるんだ。記憶をなくした状態でな」 ぼくは一瞬黙り込んだ。 それでも。それでも。 「.....ぼくもう一度家族になりたい」 ―――7年後。 「おねえちゃぁん!さくら頭についてるよぉ」 「もーみう。入学式の写真取るんだよー?」 笑いながら私は言う。やっぱり妹はかわいいな。 私が3才だった時亡くなった、当時6才のお兄ちゃん。 お母さんたちはもうすぐ入学だねって言ってたっけ。 舞い散る桜をみながら、ふと思い出す。 後から飲酒運転による交通事故だと聞いた。 そんな人を取り締まりたくて今は警察官になろうと頑張っている。 それはもちろん、お兄ちゃんが亡くなってから1年後に生まれた、 みうの応援もあるからこそだ。 そのため、いつもみうがくっついているからか、 「みゆみう姉妹は仲がいいね」と言われる。 私は10才、みうは6才。だから、 「そりゃあ、4才下の子がいたらかわいいよ。喧嘩もするけど」 といつも返している。 でもきっとそれだけじゃない。 私には、家族の大切さがよくわかる。 家族がいなくなる、言葉にできない悲しみもよくわかる。 だから、お兄ちゃんとなぜだか性格が似ている、そして、 お兄ちゃんが選んでいたランドセルを使いたいというみうとの、 かけがえのない絆を大切にしていきたい。 「おじさんも、おめでとうだって」 「??....おじさんって?」 「あそこにいるよ?....っていなくなっちゃった。 あのね、『あのときの君か。幸せそうで何よりだ。おめでとう』って言われた」 「ん~?お姉ちゃんわかなんないな、ご近所さん?にしては言い方が....?」 ....私は、あり得ない話だけど、もしかしたらみうはお兄ちゃんの生まれ変わりかもって信じながら、 誰だろうねってと笑いあった。 .。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+ はろ~*ふわです(ニクネ&雰囲気変わってるかも)! 今回は、家族と絆の大切さを描いた物語です。 あんまり小説得意じゃないので甘めでお願いします笑。 感想待ってます。 では!