一摘みの勇気 。
___ピピピピ、ピピピピ。 目覚まし時計の音が鳴る。 むくり、と起き上がり、軽く欠伸をし、時間を確認する。 …よし、7時だ。 まだ完全に覚めていない目を擦り、寝室から出た。 ささっと朝食を食べ、支度をする。 心の中で、「神様、勇気をわたしに与えてください」と何度も願いながら歩き、 「行ってきます!」 玄関のドアを勢いよく開け、わたしは駆け足で学校へ向かった。 教室のドアを開けると、既に人が溢れかえっていた。 チョコを交換しあっていたり、男子全員に義理チョコを配り歩いていありとても賑やかだ。 「栞」と呼び掛けられ、振り向くと、早速後ろに居た友達2人がチョコをくれたので、わたしも渡す。 すると、友達のうちの一人、香澄がにやりと笑い、わたしに囁いた。 「__ね、日向には渡さないの?」 「え、な、なんで知って…!」 どうやら彼女にはわたしの好きな人がバレていたらしい。 何故知っていたかというと、わたしがよく彼のことを見ていたから、だそう。 バレバレじゃん、わたし…っ! 更に赤くなっていく顔を必死に手で覆い隠す。 「いーじゃん、恋する乙女可愛いよー?」 なんて、慰めだかいじりだか分からない言葉を美月がかけてくる。 「………馬鹿にしてる?」 「あ、バレた?」 彼女は てへ、なんて効果音がつくような顔で舌を出す。 「じゃあ、もう行くね!」 と言うと、 「えー、もっとカスみたいな話しようよー!」 なんて返ってくる。 カスみたいな話してる自覚あったんだ。 すると、彼女はコロッと表情を変え、にこっとこちらを見て、 「ま、頑張りなよ!」 と背中を押してくれる。 緊張しながら彼へ近づき、手招きをする。 彼はすぐに気が付き、「どうした?」と声を掛けてくる。 よし、今だ、わたし! 「あ、あの!これ、どうぞ!わたし、日向くんが好きです、付き合ってくへませんか!?」 「………あっ、」 一瞬で顔が青ざめる。 どうしよう、噛んじゃった…! 絶対アホな女だって思われる……! なんて頭の中がパニックになる。 すると、 「っはは!俺でよければよろしくね!」 なんて笑顔で言ってきた彼に思わず顔が赤くなってしまった。 「……っ、うん!」 __勇気は既に、君の心の奥底にあったんじゃよ__ なんて声が聞こえた気がした。
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わーい!
結ばれてよかたぁぁぅぅうぅぅう
すごい
すごいですね。