狼族のみい
「狼族のみい」 花垣 未蘭。 あるところに小学5年生のみいという女の子がいました。 ふだんは普通の小学生ですが、みんなには秘密にしていることがありました。 みいは狼族のハーフでした。お母さんが狼族で、お父さんが普通の人です。 そのことを知っているのは、家族と幼馴染のりゅうでした。 そして、みいは恋をしてときめいてしまうとみみが出てしまうのです。 なので見えないようにいつもパーカーを着ていました。 幼馴染のりゅうでもみみがでる時はパーカーを着ているので知りませんでした。 ある時、いつものように学校にいました。 その日の中休みに初めてみみがぴょこんと出ました。 その日は雨で教室にいる時でした。 誰を見ている時かと思うと、それはなんと幼馴染のりゅうでした。 自分でも「え?」と声が出そうです。 慌てて目をそらし、少し呼吸を整えました。 もう一度見てみると、やっぱりドキドキしてみみが出ます。 そしてもう一度慌ててパーカーのフードを被りました。 その日はずっとりゅうのことを考えていました。 家に帰るとみみの出たお母さんが 「おかえり!みい」 と言ってくれましたが、 「ただいま、、、」 といつもとは違う元気のない声で言ったのでお母さんから声をかけられそうになりました。 でも、気まずいので急いで自分の部屋に駆け込みました。 まず自分のベッドにバフッ! 「はぁ」 ため息が出てしまいました。 初めて『恋』というものを体験したのでもうどうしたらいいのかが わかりません。 なんとなく宿題をして、なんとなく夜ご飯を食べて、なんとなく寝ました。 でも考えすぎて疲れてしまったのかすぐに寝てしまいました。 ピピピピ!ピピピピ! 「ん?」 目覚まし時計がなり、もうこんな時間か、、とみいは思いました。 またまたなんとなく朝ごはんを食べて学校に登校しました。 学校に行く途中に友達のきいなに相談しよう!と急に思いつきました。 しかし、学校に着いた時に思い出しました。 きいなは金管楽器という特別楽器で朝練があるのでした。 なので、仕方なく一人で教室へ行きました。 ふと教室内をみてみると、りゅうはいませんでした。 あれ?と思いましたが、あまり気にしはしませんでした。 朝練から帰ってきたきいなに 「おはよ!」 と声をかけると 「おはよ~」 と返してくれました。 健康観察のときにりゅうは休みのことがわかり、ほっとしたのと悲しい気持ちが 混ざりました。 中休みに 「きいな。ちょっと相談あるんだけど」 と言って女子トイレに行きました。 「なに?」 「やっと恋愛のお話?」 ときいなに言われました。 「あっと、えっと、その、、、、、、、、、、、、」 「時間なくなるよ?」 「あっそか、えっと私、、、」 「りゅうのこと好きになったぽくて、どうしたらいいかな?!」 「え!まじ?幼馴染と恋愛?めっちゃ青春やん!」 「そんな興奮しないでよ」 「ごめんって、てか、それほんと?」 「多分ほんと、、」 「多分ってなによw」 「応援はするよ?でも告白したり、アプローチしたりすんのは、みいたんだよ?」 「うん。それはわかってるんだけどさぁ」 「アプローチってどうしたらいいのかな?」 「う~ん。例えば、何かを手伝ったり、褒めたりとか?」 「いやでもさ、幼馴染でいつもと違うことするとバレない?」 「まぁそっか」 「普通に優しくしたらいいんじゃないかな?」 ちょうどいいところでチャイムがなりました。 「よし、じゃあ教室戻るか」 きいなが言いました。 「あ!そういえば、誰にも言っちゃダメだからね?」 「それぐらいわかってるってw w w」 そのあとは普通の話をして、一日が終わりました。 その次の日、もうりゅうは復活し、男子たちに話しかけられて、 「人気者だなぁ」 思わず口から出そうになって、きいなに 「その様子だと、バレるよ?」 「え?まっじ?そんなみてる?」 「うん。だいぶ」 「やっば、気をつけよ」 「うん。気をつけなよ」 なぜかりゅうをみていたらしく、やばぁと思いました。 突然りゅうに話しかけられました。 「ねえ、なんで俺のこと見てんの?」 「え?な、なんでもないし」 「あぁ、もうバレバレだぞ」 「こっちこいよ!」 廊下に行くと、 「俺は、みいのことが好きだよ」 「え?」 「付き合ってください!」 「うん!」 狼族でも、恋愛はうまくいけば簡単。。。