短編小説みんなの答え:5

逆転

小5にあがるときに、引っ越した。 わたしは、お友達ができるか不安だった。 そんなときに、声をかけてくれたのが、宮林 千里だった。 わたしは宮森 千鶴で、名前が似ていて、わたしたちはよく間違われた。 わたしたちは何をするのもいっしょだった。一度だけ、わたしたちの仲を引き裂こうとして、嘘の噂を流されたことがあった。 でも、わたしたちは気まずくなんてならなくて、直接話し合い、すごい絆になった。 その一年後、千里はずっと西の方へ引っ越し、 またその一年後に、わたしはずっと東の方に引っ越してしまった。 もう会えないと思った。 中2になっても、千里ほど仲の良い友達はできず、孤立していた。 みんな、親友がいたり、グループがある中、わたしはひとりぼっちだった。 塾で、県共通の学力テストを行った。 成績上位者は、冊子にランキングで載せられるらしい。 わたしはあまり偏差値の高い高校を目指していなかったので、ノー勉でいってしまった。 だから、わたしの名前なんて載っているわけがない。 そう思いながら冊子を開くと、宮森 千鶴と書かれているのがみえた。 嘘でしょ、信じられないと思ってよくみてみると、宮林 千里、千里だった。 驚いてスマホに飛びつき、千里にメッセージを送った。 ー千里、千里もわたしと同じとこに引っ越したの!?ー 千里は、わたしの住んでいるところの隣の区に住んでいるらしい。 中学校は離れてしまったけれど、高校なら同じところにー と思ったけど、千里は1万人ほどが受けるテストで30位、わたしは4000位。 千里は偏差値71、わたしは51。 同じ高校なんて、行けるわけがなかった。 それでも、少しでも千里に近づけるように、必死で勉強した。 最低でも平日は5時間、休日は10時間勉強した。テスト期間でなくても。 まだ受験まではあと1年以上ある、きっと大丈夫。 教科書はほぼ暗記し、ワークも何周もした。 偏差値は60まであがり、70までだんだんと近づいていった。 いよいよ入試本番。緊張で足が震える。 わたしが通っていた学校は頭が良くなくて、わたしと同じ中学校だったひとはひとりもいなかった。 周りの人がみんな頭いい人に見える。千里の学校も、千里以外に受ける人がいなかったらしい。 落ちた、と思って合格発表をみると、わたしも千里も、合格。 また同じ学校に行けると思うと、涙が溢れ出してきた。

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