最初で最期の告白
私は、今から、最初で最期の告白をする──。 「速報です。今、物凄い速度で地球に巨大な隕石が近づいています。この隕石が墜落すると、人類やその他の動物は、滅亡します。墜落予定日と時刻は、明後日の午前0時。みなさん、今日と明日で地球が無くなってしまうので、思い残すことがないように、残されたタイムリミットで、それぞれのしたいことをすると良いでしょう」 テレビでこのニュースが流れたのは、昨日の朝。中学3年生の私・小夜(さよ)は、いつも通り、朝食のトーストをかじりながら、テレビを見ていた。 (へぇー、地球に巨大隕石が墜落するんだぁ。って、ええ!?地球に巨大隕石が墜落するの!?) 私の最初の感想は、それだった。けれども、時間がなかったから、いつも通り学校に行き、昨日はそれだけで終わってしまった。 私が思い残すことといえば、恋愛だ。私は、中学2年生の後輩に恋をしている。彼とは、部活が同じで、仲は良い。何度も告白しようとしたが、勇気を出せずに、ここまで来てしまった。ならば、地球最後の今日、彼に告白するしかない……! 地球最後の朝。私は、いつもよりも早く起き、いつもよりも念入りにスキンケアとヘアケアをし、制服に着替えた。朝ご飯を食べ終えたら、いつもの時間に学校に行く。いつもの駅、いつもの電車。しかし、「彼に告白する」ということを思い浮かべると、私の胸のドキドキは止まらない。 昼休み。私は、彼を事前に呼び出した場所へ向かう。心臓の音が鳴り止まない。とても緊張しているが、ここまで来た以上、諦めるわけにはいかない。私は、今から、最初で最期の告白をする──。