短編小説みんなの答え:0

青髪の心の隙間。

「明るい未来なんて。そんなものはないんだよ。」三 純粋な私は、それを受け入れて、毎日、勉強をして。本を読んで。 でも、それでも。 ―受験には落ちてしまった。 私が落ちてからというもの、親の態度が変わった。冷たい視線。 結局、滑り止めの公立高校に入ることになった。 もう、数か月家に帰ってない。 友達の家で泊まったりして、何とか食いつないでは行けた。 だけど。 学校でも私は孤立した。 「なんでだよ。」 踏んだり蹴ったりの毎日に嫌気がさして、学校へ行くこともやめてしまった。 逆に何もかもが吹っ切れた。 自己表示のために、髪の毛を真っ青に染めて。何やってんだろ。 ある日。 公園の裏で寝ていた私に、男が声をかけた。さらつやの黒髪。色素の薄い、優しい目。 「誰?」 男は答えた。 「俺は真仁。お前の友達に探してって言われてんだよ。」 つまんない、いても孤独なだけ。そういおうとした矢先。 「お前の髪の毛、きれいだな。」 顔が赤く染まっていくのが分かった。それなりの顔面に言われると、案外ビビる。 あれから。私は髪の毛の色を戻し、学校に少しずつ行くようになった。 孤立もしなくなり、だんだんとなじめていって。―真仁に恋をした。 それからは、じわじわと心の隙間が埋められていき、幸せだ。 バレンタインの日。 告白するために真仁の教室への廊下を歩く。 そこで、鉢合わせて。 心臓の鼓動が高まる。指先まで伝わる恋と一緒に、二人の気持ちが合わさって。 そして、10年後。真仁とは、毎日ただいまとお帰りを言っている。

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