短編小説みんなの答え:3

彼に振り向いてもらいたくて

私は、鈴野雪菜(すずのゆきな)。高校2年生。 私には、好きな人がいる。彼の名前は、斉藤蒼(さいとうあおい)。彼は、高校3年生で、ルックスや学力は普通なのだが……。 半年ほど前。私は、移動教室に間に合いそうになくて、廊下を走っていた。そして、3-3組の教室の前を通った時。私は、誰かとぶつかり、私はその場で転んだ。 「あっ、あの、すみません」 私は、とっさに謝り、相手の顔を見た。その相手は、斉藤先輩だった。 「いや、大丈夫ですよ。それより、あなたは怪我とかしてないですか?」 普通の人だったら、私に怒るはずなのに、彼は、私の体の方を心配してくれていた。 「大丈夫です。じゃあ、それでは」 私はそう言い、立ち上がり、教室へ向かおうとした。けれども、彼は、私が膝を打撲したことに気づいたらしい。 「授業よりも、体の方が大事ですよ。保健室に行った方がいいですよ」 彼はそう言い、私と一緒に保健室に行ってくれた。彼とのこんな出来事があり、私は、恋に落ちた──。 それから、私は、彼に意識してもらうために垢抜けを頑張った。そして、彼と出会ってから2ヶ月が経つ頃には、学校中の男子にモテるほど、可愛くなった。しかし、彼とは少し仲良くなれただけで、両想いにはなれなかった。 (容姿だけじゃ、だめなのかな?やっぱり、内面から変えないと………!) 今度は、気遣いをできるようにしたり、言葉遣いに気をつけたりするようになった。そのおかげで、内面から垢抜けた気がする。我ながら、見た目もさらに可愛くなったと思う。だが、それでも彼は振り向いてくれない。 (どうして、彼は私のことを意識してくれないの?あの時、優しくしてくれただけだし、それ以来は、たまに話すくらいだし……。私の何がだめなんだろう?) 雪菜は、蒼に彼女がいることを知らなかった──。

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