友達と仲間
(友達なんかいなくてもいい) 友梨はいつもそう思っていた。クラスのみんなに避けられて、一人本を読んで、絵を描いて過ごしていた。 そんなある日、転校生の咲仲が、このクラスの一員になったのだ。(初めましてさなかです。友達をたくさん作れるように頑張ります)友梨はその言葉が気に入らなかった。(一緒に遊ぼう) (その本、面白いの?) 無視して、適当に返事をして。もうさなかは話しかけてはくれない。 そして、2週間経っても、さなかはクラスに馴染めなかった。そんなさなかを見て、自分と似てるとも思って、2人はその日、友達になったのだった。 さなかは、みんなが知らない面白い遊びをたくさん知っていた。でも、友梨の気持ちは変わらない。 (友達なんて、さなかだけいればそれでイイんだ) でもさなかは、友梨よりずっと友達を大切にしていて… その日の宿題は”自分の名前について、家の人に聞くこと” そのとき初めて気がついた。 友梨の名前には(友達がたくさんできて、仲良く、楽しく遊べるように)と願いが込められていること ああ、そうだきっと。 咲仲、友梨。 私は咲仲のようにもっと仲間、友達を大切にしていればよかったんだ。 名前をつけた、お母さんやお父さんの期待にも応えなければ。 次の日の朝、友梨はみんなに会うのが楽しみで、走って学校に向かったのだった!