野田さんは陰キャの僕に惹かれてる!?
「ふーん…なるほど、この展開だったか…」僕は[寺戸 尚(てらと なお)]。ごく普通(?)の一般高校生です。 まぁ、なんかいうか、単刀直入にいうと…僕は陰キャだ。 今は、教室で大好きな小説を読んでいるのである。 「『俺が守る!』かっこいぃ…」そんな風に主人公にうっとりしてたら… 「ねぇっ!」「ひぇっ!」急に声がした。僕はおもわず変な声で驚いてしまった。 「な、何?…野田さん。」声をかけてきたのは、クラスメイトの[野田 恋乃(のだ れの)]さんだ。 彼女は、男女問わず人気者なモテ女子なのである。僕とは正反対の陽キャです。 「あっはは!ねぇねぇ、今何読んでたの?」「え…小説、です。『ヒーロー日記100』っていうんですけど…」すると、恋乃さんは顔をパァッと明るく輝かせた。 「ヒーロー日記100!?私も好きだよ!分かり合える人がいて嬉しいなーっ!」「え。そうなん…だ。」なんか、嬉しい…。と思っていると、「タメで話してくれたーっ!」と嬉しそうに野田さんが笑っていた。僕も少し照れくさかった。 「…惹かれてるかも。」「え?」なんか言った…?「な、なんでもないっ!」 ー数日後の放課後ー 「ね、寺戸くん。好きな人当てゲームしよ。私から当てる!」「えっ?う、うん。」本当は嫌だ。だって当てられたら困るから…。 「うーん、菜乃さんかな?モテるし。」「違う。」「えー?でももうこれでクラスメイト全員言ったよ?」「まだいる。僕と…野田さん。」もう、どうにでもなれ!「え。私…?」「…」頷く僕。「嘘…、同じなんだけど。」え?…同じ?「私も、寺戸くんが好き。」恥ずかしくてうつむく2人。次の瞬間。 「「好きだよ」」 と声が重なって、2人でコロコロと笑い転げる声が教室に響いた。 ーおしまいー