菊川さんがくれた私
「…」 私は今日で死のうと思う 放課後のオレンジ色に染まった教室 後悔の無いよう目に焼き付けておく 私の机に咲いた花を握り潰した 暖かい風が早く来いと急かす 窓枠に手をかけた 「君死ぬわけ?」 菊川さんが居た 菊川さんは淡々としている美人で冷血のお嬢なんて言われてる 「…悪い?」 私は菊川さんを睨んだ 菊川さんは動揺も苛立つ事も無かった 「そう、じゃ止めないわ、飛び降りてみなさい」 そういって机に座る 「…え」 普通は止める場面では?少し期待した自分がいた 「…止めないんだね」 「意味がないもの、まあ死なれたら困るけどねえ、学校が」 「………」 まあ、善の心が無いわけじゃないけどね と退屈そうに潰れた花弁を飛ばす 「まあ、正直貴女は面白い人だから、生きていてほしいのよね」 生きていてほしい…? 「嘘だ、偽善だそんなの」 信じ切れなかった、生きていてほしいだなんて…今まで… 「まあ、つまらない人だったら止めないわ」 それに…と、薄く細めた目でいった 「『人の為にする善』と書いて『偽善』でしょう?人の為にハリボテの感情を当てて何がいけないのかしら」 「……!」 人の為にする善…か この人は、私の想像する先の先の先まで見据えてるのかも知れない 「それ、私には難しいよ」 そう誤魔化して窓から離れた 「飛び降りないの?」 「あいにく死ぬ気失せた、誰かさんのせいでねー」 ―ありがとう 心の中で菊川さんにそう告げた 世の中、ありのままで生きている人などいないのだ 嘘の感情であっても、誰かを救えるなら… 嘘つきになって、皆を喜ばせてもいいのかもな 新しい自分に会えた気がする 正直過ぎた私とは少し変わった自分 これからは、上手く取り繕えるかな
みんなの答え
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上手だねー!!
~この小説のネタバレあり~ ☆*,.~本題~,.*☆ 『人の為の善=偽善』と考えた主さん!さすがです! この言葉が出た時、1瞬?と思いましたが、よく考えた時[賢すぎじゃない?]と思いました笑! じゃあねー!!
すごい
人間の表裏の感情を表しててすごい 偽善=人の為の善っていうのもすごい