短編小説みんなの答え:0

怪物は今日も自分の当たり前を生きている

怪獣は誰がなんの基準で決めたものだろうか。 怪獣は私たちと同じように暮らしてはいけないのだろうか。 本当の怪物は一体誰なのだろうか。 「みんなー!怪物が来たぞー!にっげろー!」 今日も「怪物」が教室に入るとみんなクスクスと笑い始める。 「怪物」は今日も悲しそうに机に座り、ぼーっと窓の外を眺めている。 いつもの日常。いつもの風景。 いつからこれが「当たり前」になってしまったのだろうか。 この状況は良くないと分かっていても、この「当たり前」を変えることは出来ない。 いや、誰も変えようとしないのだ。 誰もこの状況を楽しんでいないのに、変えようとしないのだ。 そして今日も、誰もこの「当たり前」を変えることが出来なかった。 もちろん、私も。 6時間目が終わり、先生に挨拶をして、部活をやっていない私は家に帰る。 今日も1人で帰っている時、「怪物」にあったのだ。 クラスメイトに「怪物」と一緒にいる所を見られるのは厄介なので、気づいていないふりをする。 本当は、喋りたい。誰も、少なくとも私は、「怪物」のことを嫌っていないことを伝えたい。でも、それでも私は、自分の身を優先するしかなかったのだ。 朝、学校に向かうとき、会ってしまった。「怪物」と。 いつもどうり、気づかないふりをしようと思った。…が。 「あ、りん…さん…」 「怪物」は私を見かけて話しかけてきたのだ。 突然のことにびっくりし、私は目も合わせず呟いて、走っていった。 流石に嫌われたかな。 拾ってくれたのに目も合わせないなんて。 そう思っていたが、「怪物」はあの日から毎日のように挨拶してくるようになった。 最初は困惑したけど、誰もいない所ならいいかと思い、私も少しずつ挨拶を返すようになった。 ある日、いつものように挨拶を交わすと、「怪物」はあるものを渡してきた。 「これ…この前、落としてるの見た…から…」 そう言って一枚のハンカチを差し出した。 無くしていたハンカチだ。 「ありがとう」 と言って、「怪物」の手に触れ、ハンカチを取ると、「怪物」はふっと消えていった。 そして、私は思い出した。 「怪物」はもう1人の私だったのだ。 あることをきっかけに、いじめられた私は、新しい友達を作った。 その子は、顔が歪んでいて、いじめられていて、私より惨めだった。 だから私は「怪物」と一緒にいることで「私よりずっと惨めな子がいるんだ」と思うことが出来た。そういう設定になっていたのだ。 でも、違った。 いじめられていたのも、「怪物」と呼ばれていたのも私だった。 私の今の状況を友達である「怪物」に当てはめて、なんとか自ら命を絶つことを防いでいたのだ。 でも、気がついてしまったからには… 私は屋上の手すりの向こう側に立ち、呟きながら飛び降りた。 「怪物は怪物を作り上げたお前らだ」

いろんな相談先があります

子供こどものSOSの相談窓口まどぐち[文部科学省]

いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

この相談への回答は、まだありません。

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね