このまま海へ
このまま海へ、行ってしまいたかった。 得意だと思っていた教科は、平均よりも低い テストで間違えたところを復習しようとしない 顔も、中身も不細工 お手伝いができない 優秀なお姉ちゃんと比べられる 1年間好きだった人にはあっけなく振られる よくあの顔で告白したなって笑わられる 親友とはすれ違いで今もぎこちない クラスで一人ぼっち 運動だって、全然できない みんなからのパスを、上手く回せない こんな私だから、だれもいらないでしょ。 消えたほうが、いいの? 夕日を追いかけるように電車が走る 窓からは海が見える あ、私の望んだ海 深くて、丁度良さそう 月が見えた 街をほんのりと照らす月。 闇にのまれた街で、ただ一つ、白く綺麗に輝く月。 その月が照らしている規模を見ると、なんだか 私の悩みなんて、ちっぽけ? 靴下を脱がしていた手を止め、ローファーにつっ込む。 もうちょっとだけ、頑張ろうかな。 私はあの白く輝く月を見て、そう誓った。