とあるゲームをしませんか?
「そこの小僧。私とゲームに付き合ってくれないか?少しでいいんだ。」 通学路の誰も通らない裏路地に、占い師らしい格好をした男がいた。 なんで俺なの? 「貴様だからさ、そこにいたからさ。目についたらそれに従うもんだぜ?」 なんだ、生意気なことを言う男だな。それに俺のことを小僧だって。俺と変わんねーくせに。 まぁ、ヒマだし、いいよ。 「ゲームを選ばせてあげよう。ボードゲームしか持っていないから、そこは勘弁してくれ。」 …俺、ビデオ派なんだけど。 まーいいや。じゃあ、コレで。 「ほお、チェス。随分洒落たモンを選ぶんだな」 うるさいよ。占い師。 「占い師じゃあない。ただの遊び屋さ。さあ、チップを賭けてくれ。もちろん金は取らん。」 フン。 「少ない…おもんないな。」 慎重なんだよ。 「じゃあ」 カチッ、カチッ。 「おぉ、ストレートフラッシュ。」 なんだそれ。カッコつけてんの? 「役の名だよ。こりゃ強い。オーケー。小僧、君の勝ちだ。」 で、もーこれでいい? 「ああ、構わん。付き合ってくれてありがとうな」 あぁ、うん、じ、じゃ。 なんだったんだあの男。きしょいな 『ポーカー』…ねぇ… 「あの小僧の名はナガノタカミツ17歳。ポーカーを収めた…」 私の名はガンナ。 ゲームによって、人の隠された能力を引き出すことができる(むろん、これは私の能力ではない)私…おれは恥ずかしながらこの身を追われている。もちろん、このおれ1人でも困りはしないが、事態が事態の為に、おれを守ってくれそうなヤツの能力を引き出し、実際におれのそばにおいておくのだ。いつしかあのガキもこのおれの前にひざまずくこととなるだろう。 楽しみだ。 「期待してるぜ、ポーカー少年。」