短編小説みんなの答え:1

嘘と君と真実と【短編小説初投稿】

「うちら、ずっ友だよね!」 「もちろんすぎ!」 「ずっ友ー!」 はいはい。気に入られたいんですか。いつかは、嘘になるんだよ。 友情なんて壊れるんだよ、いつかはさ。ずっ友なんて…。つまんない子供お遊びでしょ。 そう思いながらも、嫌われないように一応答えた。 「もちろんずっ友!」 今日も、「無理やり作った笑顔」と「嘘しかつかない口」と周りの目を気にして、過ごしました。 疲れるでしょって?慣れてるから、疲れないわよ。本当の私なんて、どこにもいないし。 もう、取り戻したいなんて思わないし、こうするしか生きていけないから。 クラスの一軍にいないと、ダメなんだよ。 ランクが二軍になったら、今の友達と遊べなくなって、圏外になったら、いじめられて、はぶかれるから。 ギリギリでも。しかたないから。 _____あの日までは 「君」に出会うまでは、たしかに、そう思っていた。 あの日、「君」は私の通う学校に転校してきた。 一番窓側の後ろ。私の隣の席。私の友達の中では、目立たない席、地味な席、圏外の席とも言われいていた。 その通りだよねって私は言った。 だって「君」は、とても不思議な人だから。だって、いつも静かに歌を歌っているから。だって… 私は、席が近いから知ってる。そして、休み時間はいつも1人でいる。しかも、すごく笑顔で。 ある日の放課後、教室には「君」と私しかいなかった。 いつものように、「君」は小さな声で歌を歌いながら、今日は本を読んでいた。 おもしろそうな本だなぁと思って無意識に見つめていた。 みられていることに気付いたのか、「君」は、ゆっくり顔をあげた。 そして、太陽のような笑顔を見せたあと、ゆっくり真顔に戻していき、「君」は言った。 「嘘つくのやめたら?ほんとは苦しいでしょ。なんで分かるのって思った?顔見てれば分かる。 こっちに来て何週間か経つけど、笑顔一回も見てない。」 びっくりした。心を全て読まれてて、包みこまれるような気持ちになった。 そのあと、私の口から出た言葉は、真実だった。嘘なんかどうでもいいような気がして。 私は「君」に救われた。

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