短編小説みんなの答え:0

憧れの先輩

佐々木心奈、高校1年生。 初めての高校生活も、もう半分以上過ぎた。 高校生活の中でも1番楽しみなのが、部活。 私はダンス部に入り、幼い頃から習ってきた技術をさらに磨いていこうと思い、入部した。 もちろんダンスをするのも楽しいが、私は憧れている3年生の七瀬綾花先輩に会うのが何より楽しみだった。 先輩はスタイルがとても良く、ダンスはキレッキレ、頭もよくスポーツ抜群で、さらにとても美人で、学校中の憧れの人。 「あっ、心奈ちゃんおはよ!」 「綾花先輩!おはようございます!」 こんな感じで、廊下ですれ違うと必ず挨拶もする仲になった。 「いーなー綾花先輩と親しくて。羨ましー!」 「いいでしょー!」 綾花先輩が背中を押してくれたおかげで、友達もできた。 _3月_ 時は過ぎ、もうすぐで新学期が始まる。 そして、3年生は大学生になる。つまり、綾花先輩はもうすぐで卒業することになる。 「卒業式は15日で、今日は10日…卒業式まで1週間しかないじゃん!えー!やだよぉ」 「わかるけど、仕方ないじゃん。そんなにイヤイヤ言ってたら、先輩にも迷惑かけちゃうよ?」 「そうだけど、嫌なものは嫌!!」 そんな気持ちで過ごし、あっという間に卒業式を迎えてしまった。 _3月15日_ 卒業生の入場で、綾花先輩の姿が見えた時、涙がグッと込み上げてきた。(本当に卒業しちゃうんだな…) 「卒業生代表の言葉、七瀬綾花さん、お願いします」 「はい」 卒業生代表の言葉で、綾花先輩が教壇に立った。 「時が過ぎるのは早く、私たち3年生は、今日卒業します。これまで3年間…」 先輩の声が聞けるのも今日で最後だと思うと、本当に悲しくなる。 式が終わり、私は先輩の姿が見えると、すぐに駆け出した。 「っ、あ、綾花先輩!卒業、おめで、とうっ、ございばす…!グスッ」 「心奈ちゃん!?大丈夫?」 「せ、せんぱぁいっ…グスッ卒業っ、ヒック、し、しないっ、グスッで、くださ…っう、ううううううっわぁぁんっ、グスッ、ヒック、せんっぱい…うううっ…!」 「心奈ちゃん、ありがとう。私も本当は卒業したくなかったよ。心奈ちゃんもこんなに泣いてて、びっくりしちゃった!きっとまたどこかで会えるよ!今までありがとう」 _数年後_ 私は大学を卒業し、社会人になった。 いつも通り通勤する道を歩いていると、見覚えのある懐かしい人がいた。 「綾花先輩…」 「え?あっもしかして…心奈ちゃん?」 「綾花先輩ですよね…?会いたかった…!先輩っ!」 「心奈ちゃん!立派な大人になれたんだね…!綺麗になったね」 「先輩こそ、より一層綺麗で素敵な女性になって、素敵です!」 「これからも仲良くしようね!」 「はい!」 _end_ 長編になってしまいましたが、読んでいただけると光栄です!辛口NG

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