わたしが恋する星
わたしは青野ソラ。24歳。わたしには、たった一人の夫がいた。 それは、11年前のこと。 こらっ!早く起きなさい!遅刻するわよ! はいはい。わかってるよ。 時計を見た。午前7時45分。ヤバ!!遅刻! パンをくわえて家を出た。はぁはぁ。しんどいな…… やっと教室に着いた。時計を見た。午前8時20分。間に合った。 「おーい。ソラ、おそいよー。」目の前には、わたしの苦手な人、白川まゆがいた。まゆは、わたしのことをいつもいじめてくる。 「あーごめん。寝坊しちゃった。」と言うと、「中学生のくせに寝坊すんなよ!」と言って、まゆが叩いてきた。 「痛っ!」と、わたしは叫んでしまった。その時だった。私の隣の席の男子、緑川莉音君が。「ソラのこといじめるなよ。ソラはみんなの大切なクラスメイトだ。」と言った。衝撃だった。莉音君がこんなに私のことを大切に思ってくれていたなんて。それがきっかけで、私と莉音君は、恋人同士になった。 大人になって、莉音君と私は結婚した。そして、女の子の赤ちゃんが産まれてきた。 そしてある日突然、莉音君は、交通事故で亡くなった。 そして今も、莉音君は、夜空から私たちを見守っている。