短編小説みんなの答え:9

私は馬鹿だったんだ

私は山崎麗華(やまざきれいか)。 好きな人がいて、その人は杉山悠(すぎやまゆう)くん。 同級生で、かっこよくて、頭も良くて、憧れる。 そんな人だ。 でもある日、悠くんは私にあまり話しかけてこなくなった。 前までは普通に仲良しだったのに...。 それどこか数日後、悠くんは私が話しかけても無視をするようにもなった。 何回も「悠くん」と呼びかけても、私を見ようともしない。 それに、肩を軽く叩いても私の方は見てくれるが、何事もなかったかのようにまた友達と話し始める。 しかも次の日もその次の日も話しかけても無視。 その度に心が痛み、「私何か悪いことしたっけ?」と思ってしまう。 そんな日が何日も続き、とうとう私は溜まっていた怒りが爆発した。 「なんでそんなに無視をするのよ!」と言いながら、彼に向かってナイフを刺した。 私はその後悠くんにこんなことをして嬉しいのか後悔しているのかよく分からくなり、自分が怖くなって休み時間にこっそり帰った。 「次のニュースです。昨日、〇〇中学校である男子生徒がナイフで刺され、死亡する事件が置きました。 そのとき現場の教室にはたくさんの生徒がいましたが、刺した犯人を誰も目撃しておらず、そのナイフには指紋がついておらず、警察は__。」 「はっ!?嘘でしょ!!私が悠くんを刺したしナイフだって持ってたじゃない!!なんで誰も気づかないの?馬鹿すぎるでしょ。」 机をバンッと叩き、立ち上がろうとしたときだった。 腕が机をすり抜けたのだ。 「え?」 しかも、腕も足も透明になっている。 「どういうこと...?まさか...!」 私は鏡で自分を見た。やっぱり全身が透明になっている。しかもだんだん消えている。 「...やっぱり...あぁ、私は...。」 どうりで悠くんに...いや、みんなに気づいてもらえないわけだ。 私は馬鹿だったんだ。 私は幽霊だったんだ。

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