大陽×大耀 あいつになりたかった
俺はずっと1人だった. 何をしても,頑張ってもみんなと同じかそれより低いかの二択だった. でも俺の世界を変えてくれたのはある友達だった. ザワザワ_ 昼休み.昼食を食べ終わった陽キャ達は輪になり話していた. みんなに聞こえる声で. いつもその中心にいるのが,川島大耀(かわしま たいよう)だ. 顔がよく,誰とでも仲良くなれ勉強も運動もできる.名前の通り明るくみんなを照らす人だった. 当たり前のようにモテた. 俺とは何もかも真反対. 俺は大耀になりたかった. でもそんな大耀は俺に話しかけるようになった. 2ヶ月が過ぎると陰キャだった俺は1.5軍にまで上がることができた. メガネをコンタクトに変え,髪を切ってイメチェンをした. 何より大耀と話すことで,コミュ障も改善され明るくなっていった. そんな俺の名前は大陽(たいよう) 大耀と同じ名前だ. _______大耀side 俺は大耀. クラスの大陽ってやつと最近仲良くなった. 大陽は元々陰キャらしかったが,この2ヶ月で変わった. 俺も明らかに分かった. 俺は元々クラスの中心だった. でもみんなの顔を伺っていいことばかり言っていたから. 本当は人すら苦手で,話したくもない. でも大陽は人の顔色を伺わず,自分のやりたいようにやっていて羨ましかった. 俺はどうして大陽みたいになれないんだ. いつもそう思っていた. 「なぁ大陽」 「ん?」 「俺陽菜に告る」 「え,俺もなんだけど」 「え?大耀もかよ」 「「お互い恨みっこなしだからなっ!」」 __陽菜とは好きな人だ. _______屋上 「陽菜.俺と付き合ってください」 「…ごめんね.もう1人のたいよう君と付き合うことになって」 「あぁ,そっか.なんかごめんな」 俺はあいつに越された. あいつよりも早かったら あいつだったら? 意味もないけど分かってる. 恨みっこなしとか無理だぜ. 「あいつになりたかった」 ___END