短編小説みんなの答え:0

にちじょう。

空が赤く染まって朝が来た。いつも通りの朝が来た。人が一人、一人と時間がたつたび増えていく、いつしか人が一つの多彩な川のように交差点を覆った。 「つまんない。」 と、一つの信号機がつぶやいた。飽き飽きするほど何千回、何万回と見た人の流れ、誰かの泣き声、誰かの笑い声、が混ざって騒音になる。 「どしたん?」 と隣の信号機が言った。 「いつものお前らしくないで」 「いやぁ、いつも通りで飽き飽きしていてね。何か元気が出ないんだ。」 「めずらし」 「そういうお前はどう?」 「特には」 いつも通りのどおってことない言葉が行き来する。隣の信号機のジョークで笑って、しょうもないことを話す一日中。 「そういえばお前、夢とかないんか?」 「あるにはあるけど…、どうせ一生叶わない夢だし…。な」 「なになに⁉教えてくれ」 「えぇ~~」 「この通り、な、教えてくれよ」 僕は小さい声で言った 「人間になってみたい…。」 「ん?なんだって?よう聞こえんかった」 「だから!人間になってみたいの!」 「インゲン?」 「ニ・ン・ゲ・ン!」 「絶対聞こえているでしょ!」 僕は、半笑いでそういった。 「すまん、すまんちょっとからかったやけや」 「でもあきらめなければぜーーったいなれるって」 僕は少しの苛立ちを覚えた。僕は絶対できるわけないと思っていたからだ。 「普通に考えてみろよただのその辺に突っ立てる信号機がなれるわけないだろ」 「何で急に怒るんだよ何か悪い事した?」 そこからしばらく口喧嘩が続いた、いまは何言ったのかすら覚えていない。 空が青から赤に染まっていく時、隣の信号機から口を開いた。 「俺にだって夢はあるよ」 「何?」 「笑うなよ」 「笑わないよ」 「世界中を旅してみたい」 正直驚いた、いつもしょうもないことを言っていたから夢なんてないんだと思っていたからだ。 「お前も一緒に行く?チュウゴク?とか」 「いつか人間になったらな」 僕はいつか忘れた人間に絶対なるなれるという気持ちを忘れていたが何か僕は心に取り戻せた気がした 見てくれてありがとう。 おつくろ(^^)

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