好きだけど、別れよう。
私の名前は大空愛梨(おおぞらあいり)。 中学二年生。 実は私には彼氏がいるんだ。 付き合って1年が経つんだけど、今日は一周年を祝うんじゃなくて、別れを告げる日。 好きだけど、別れないといけない。 なんでかっていうとね、それは昨日の放課後に遡るんだけど……。 昨日の放課後。 私は学年で一番美人の西条玲香(さいじょうれいか)さんに呼びだされたんだ。 それで、「篠崎(しのざき)に近づくな。別れないと篠崎に危害を加えるから。」って言われちゃったんだ。 篠崎ってのは私の彼氏の苗字。 玲香さんが危害を加えるって言ったのは、自分のものにならないならどんなことをしてでも振り向かせてやるってことだと思う。私の彼氏を好きだって噂を聞いたことあるし。 まあ、何を考えてるかは実際にはわからないんだけどね。 別れるのは辛いけど、守りたいから。 ー突然の別れー 今日、彼女の大空愛梨から呼び出された。 一周年記念の祝いかと思ったのに…… なのに…… 「別れよう。」 言われたのはそれだった。 えっ? 頭が真っ白になって、何を言えばいいかわからない。 「えっ?なんで??」 俺はやっとの思いでそう聞いた。 急に別れよだなんて。 「もう、一緒にはいられないから」 そう言って早足で逃げ去る愛梨。 「俺、嫌われるようなことしてたの?」 そう思って、その場をさろうとすると、どこからか声が聞こえてきた。 耳を澄まして聞いてみると…… 「別れたのかな?愛梨うざいんだよね。篠崎に近づいて。ブスで釣り合わないのに付き合ってんなよって。篠崎は私の彼氏になるんだから。」 という内容だった。 何それ。 もしかして愛梨は……。 俺は急いで愛梨の元へと走った。 愛梨が別れを告げたのはこのせいなのか? ーそんなんで別れないー 理由がわかった以上黙ってはいられない。 俺はすぐに愛梨に追いつくと抱きしめた。 「そんな理由で別れないから」 愛梨は驚いた顔で俺の手をほどいた。 「えっ?何が??」 誤魔化そうとしているのか早口になる愛梨。 「だから、全部聞いたんだ。愛梨が別れようって言ったのは、西条に言われたからだろ?」 俺の言葉に愛梨は再び驚いたようだ。 「なんで?気づいてたの?」 愛梨の目から涙が出た。 「あっ、泣くなって!愛梨は本当に俺と別れたいと思ってる?」 これでうんと言われれば終わる。 「ううん、そんなの思ってない! でも、あんなこと言われてどうしたらいいかわかんなくて……」 涙声の愛梨はどうやら困っていたようだ。 「そんなの、俺に言ってくれればよかったのに。」 「うん、次からはいうね」 うっすら笑顔を見せる愛梨。 その顔が可愛すぎて、俺はもう一度抱きしめた。 今度は振り払わずに抱き返してくれる愛梨。 「俺はずっと愛梨が好きっていう自信がある。だから、別れるなんていうなよ?」 俺の言葉に愛梨は頷いた。 「うん、私も大好きだよ!」 一周年の記念はひとどきも離れたくないお互いの愛を感じた。 ーーー終わりーーー こんにちは、Annaだよ! Miaから改名しました! この物語の感想、よければ教えてね! 回答待ってます!