世界が色付いて行く
高校三年生の春。 あの日白と黒で形成された世界に色がついた。 {少し遅れてしまったがうちのクラスに新しいメンバーがきた。 『初めまして白雪水蘭って言います、大阪からきました』 ぱっちりと開いている大きくて綺麗な瞳 小さく高い鼻 少し赤み掛かってる頬… これはいわゆる一目惚れというやつだろうか。 {白雪は汐凪の横の空いてる席に座ってくれ 初めて思った。先生グッジョブ。 『えぇっと…シオナギさんは…』 「汐凪は俺です。」『ありがとうございます!隣よろしくお願いします。』 明るく話す君。君を光だとしたら僕は闇だろう。 鋭い目つきと低い声そして常に無表情の一匹狼。 そのおかげで初め人は話しかけてきても次第に去っていく 『汐凪さんの下の名前はなんていうん?』「…」 『あ!ごめんなさい、関西弁で話してしまって…』「下の名前は星の音でセオ。それと、関西弁でも大丈夫だよ」 『ありがと…星の音ってかっこえぇなぁ!』「フフッありがとう。水蘭って名前も可愛いよ。」 {汐凪くんが笑った!? {あの転校生すげぇ …え?いつもできる限り怖く見えないように笑ってるつもりなんですけど 少しでも話しかけられたら満面の笑み(魔王みたいな顔)で会話してるんだけどな… 『星音くん!』「ん、どうしたの?」 『私勉強苦手なんやけど…ここ教えてくれへん?』 「わかった。どこがわからない?」『ここなんやけどーーー』「あ、ならこれをーーー」 『ほんまありがとう!頭良くなったわ!』「ふふ、どういたしまして」 …やっぱり好きやな 私といると目元を和らげて微笑んでくれる。 他の人とは違う… 「また何か困ったことあるなら言ってね。」 でも、この気持ちも蓋をしないと 『うん!またお願いするわ』 この関係が壊れてしまうかもしれない。 私の世界は君に出会った時に変わった。 私は大阪から急な父の仕事で東京に引っ越した。 東京人からしたら大阪の人なんて珍しいやろなぁ…珍獣みたいに見られるんやろか。 そんな言葉がずっと頭の中で回っていた。 でも君は私を1人の人間として見てくれていた。 他の人は多少の距離を感じる、でもこの人は違う。 『…好きやなぁ』「何か言った?」『なんも言ってないで?』「そっか、なら気のせいか…」 この気持ちは秘密なの。 彼が好きではなかったらただ関係が悪くなる。 お互いが好きになるまで言わない。失敗したくない。