短編小説みんなの答え:1

怖い話 「猛スピード」

俺にはちょっと変な趣味があった。 それは夜中の屋上に出て、自分の住んでいる街を観察することだ。いつもと違う、静まり帰った街を観察するのが楽しくて曰課になっていた。 俺のマンションの西側には長い坂道があって、それがまっすぐ俺の家の方へ向ってくる。 だから屋上に目をやれば坂道の全体を正面から視界に収めることができるってわけだ。今日も観察をしていると、変なものを見つけた。 「大きなガが飛んでるなー。ん?」なんて思っていたら、坂道のー番上の方からガリガリの子どもみたいな奴がすごいスピードでこっちに 向かって手をふりながら走ってきている。「ガなんかじゃない、人だ。てか、目合ってるよな?」俺はこのままではまずいと思い、いそいで階段をおりて自分の部屋に 逃げこんだ。数十秒もしないうちに「ダンダンダンダン」と屋上に行く音がした。俺はアイロンをもって玄関で固っていた。すると、 「バンバンバン」「ピンポンピンポンピンポーン」と玄関をたたく音がする。「たのむどっか行ってくれ…」 気づいたら音はやんでいた。ねてしまったみたいだ。 それから俺は屋上には二度と行かなくなった。あんな経験もうしたくないからな。 けっきょくアイツはなんだったのだろう。 今、俺は深夜にカップラーメンを食べるという罪を犯している。 Γピンポーン」 おや?宅配が来たようだ。

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