「私に居場所なんかありませんでした」
太陽の光が差す音楽室。そこには、先輩が引退した吹奏楽部と、そこに招かれた3年生の先輩がいた。 今日は3年生とのお別れ会。先輩を招き、演奏を聴いてもらって、みんなで遊んで、会の終わりも近づいて来た頃だった。 「最後に、部長からのメッセージです」 次期部長に任命されていた2年生の私は、用意していた原稿を手に取る。部屋中の視線は、私を釘付けにしていた。 「部長として、部員を代表して感謝の気持ちを伝える、ってことで時間くれてるんだと思いますが、ちょっと自分の話をさせてください。私が入学してきた時… ーーーーーーーーーー 私が入学してきた時、私は1人ぼっちでした。先輩達はもうご存知かと思いますが、私はこの学校に入学する前まで、他県に住んでいました。みんなが友達との再会を喜んでいる時、私はひとり寂しさに絶えていました。みんなが嬉しそうに眺めている名簿をどれだけ見ても、私はなんとも思いませんでした。 入学からしばらく経っても、寂しさは消えずにいました。なかなか友達はできず、周りのクラスメイトとも距離を感じて、誰とも話せなくて、私に仲間はいなくて… 学校なんか行きたくない。何度もそう思いました。私に居場所なんかないんだ、って。 でも…でも、そんな私の唯一の居場所が、吹奏楽部でした。先輩方は、私が入学して初めて、私を受け入れてくれました。今では楽しく学校生活を送れていますが、吹奏楽部が私の人間関係の潤滑油になってくれていたことは確かだと思います。そして、今でも私は「吹奏楽部は私の居場所だ」と思っています。 私は、これから部長としてそんな「誰かにとっての居場所」を作っていきたい。もちろん、先輩方にとっての居場所でもあるような場所を。 では、部員を代表してお伝えしますね。私たちと… ーーーーーーーーーー 「私たちとたくさんの思い出を作ってくれて、私たちを成長させてくれて、本当にありがとうございました。」 拍手が起こった。私は、知らぬ間に泣いていた。入学当初のことを思い出したつらさと、それ以上の先輩に伝えられたという安心だろう。 「では、自由時間に入ります、プレゼント等持ってきている人は用意してください。」 私はすぐに大好きな先輩のところに駆け寄って、伝えた。 「先輩に吹奏楽部来てね、って言ってもらえたことが今でも忘れられません。私にはじめて居場所をくれてありがとうございました。大好きです。」
みんなの答え
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感動!
お日様だよ★( `・∀・´)ノヨロシク めちゃくちゃいいお話だぁ~ タイトルから、ネガティブ系なお話なのかな?って思ったけど、 素敵な物語でした! すごく共感しやすいし、主人公の気持ちの表現力の豊かさにビビりました(良い意味) サクヅキさんの語彙力のすごさにもビビりました(良い意味) また書いてほしいな! じゃね☆彡