「また明日ね。」
「翼ーっ!」 そう言っても、翼は目を開けなかった。 (※これは恋愛&切ない物語です。) 私、香月うみ(かつきうみ)!中学1年生!ただいま絶賛片想い中! 片思いの相手は、小3で一緒のクラスになった、運動神経抜群の駿河翼(するがつばさ)。 たまに一緒に帰るんだけど、かっこいい!ちらっと見ちゃうオーラを出してる!ま、眩しい。。。 今日もいっぱい翼をおがめたなー///お!今日も一緒に帰ってくれるみたい! 「うみ、一緒に帰ろ。」 「う、うん!」 そしてしばらく歩くと、帰り道が別れた。 「うみ、また明日ね。」 「うん。翼。」 そう言って体の向きを変えようとした時だった。 キーッ! 道中にブレーキ音が鳴り響いた。 「あ、あ、あぁぁ…。」 トラックの運転手らしき人が絶望の声をあげる。 道路に赤色の液体が流れる。その液体は、翼から流れるものだった。 「う、うぅ…。」 唸り声にハッとすると、翼が地面に横たわっていた。 「ぼ、僕は悪くない!こいつが悪いんだーっ!」 そう言って運転手は逃げた。 「このっ!」 私がそいつを追いかけようとした時だった。 「う、み…。」 「翼!?大丈夫!?どこが痛いの!?すぐに救急車呼ぶからね!待ってて!」 「…だめだ。し、んパイ、かけちゃぅ…。」 「そんなこと言ってる場合!?」 「…もう、無理なんだ。死ぬんだ。」 「だめっ!諦めちゃだめっ!」 翼の服に水滴が落ちる。それは、私の目からこぼれた涙だった。 「最後に、一つ、だけ、聞いて、欲しい。」 とぎれとぎれの言葉だった。 「うみ、ずっと、言え、なくて、ご、めん。」 「な、何?」 「うみが、うみのことが、す、きだった…。」 「……え?」 翼が私のことを、好き? 「ご、めん。言え、なくて。」 「…っばかっ!なんで、今なの!?はやく言ってよっ!こんな時に言わないでよっ!」 「ご、めん。でも、伝えたかった…。う、みは?うみは、俺のこと、好き?」 「好きっ!ずっとっ!好きだった!謝らないでよ!」 「よ、かった、最後に、言えて。」 そう言って翼は力が抜けたように笑って、目を閉じた。 「翼ーっ!」 そう言っても、翼は目を開けなかった。 ー2ヶ月後ー 結局、翼は死んだ。あの後、泣いている私と翼を見て、通りすがりのおばさんが救急車を呼んでくれたが、 全然だめだった。今日は学校が休みだ。まだ涙が出る。神様、どうして、翼を…。 そう言って神様をうらんだときだった。お母さんが階段をかけ上がる。 「うみ!翼くんをひいた男の人が逮捕されたって!」 え? 「…ん。分かった。」 「……おりるわね。お母さん、洗濯物ほさなきゃいけないから。」 「うん。」 良かった……。 「翼っ!よかったね…、もう、苦しまないで。あの時、私を好きって言ってくれたこと、忘れないよ………。」 そう言って窓の向こうの空を見上げると、真っ白で綺麗な鳥の翼についている羽がひらりと落ちていくのが見えた。 終わりです。どうでしたか?結構自信作なので、よければコメント、下から、お願いします!