彼の隣にいる私は
私は杏。私の膝には、かすり傷がある。小さい頃に転んだ怪我のあとだそうだ。 今日は、エイプリルフール。嘘をついてもいい日だ。 「楽しそう!私、彼に嘘ついちゃおうかな。」 膝の傷を、バンドエイドで隠す。そして… 「ねえねえ、ここの傷、治ったよ!」 「そんなばかな」 彼はそういった。 「ザンネーン嘘でーす」 「はあああああ。よかった。」 どうして。 「うれしくないの?もういい!あなたの私への愛情は、こんなもんだったんだね」 泣きそうになって、もう必死で、遠くに見える砂浜へ走った。 しばらくして、彼が、心配そうな顔をしながらやってきた。「ち、ち、違うんだよ。」 実はな、、、 昔、僕はずっと一人で、寂しくって。いつも、『大きくなったら発明家になって、この手で、友達を作るんだ!』 って思っていた。で、今、その通りになっているけれど。 「だからお前は、、、」 「もうずっと前に気づいてたわ!」 君が僕のそばにいてくれるようになってから、僕の人生は明るく、楽しくなった。本当に、本当に、生まれてきてくれてありがとう。 「私も。あなたはいつまでも私の恋人。だから元気出して帰ろう?」 彼は、涙をこらえてコクリとうなずいた。 発明家の彼の隣にいる私は、『ロボット』