僕の友達(ちょっぴりホラー)
僕には友達がいる。人生で初めて作った友達だ。名前は忠成 翔太(ただなり しょうた)。僕と同い年で同じクラス、明るくてスポーツ万能、勉強もできて面白い、そしてめちゃくちゃ優しくて僕の話を最後まで聞いてくれる。1人ぼっちで運動と勉強嫌い、誰とも話せなくて自分勝手、おまけに空想好きな僕と友達になってくれた翔太にはとても感謝している。修学旅行も遠足も楽しかった。 僕らはいつも一緒に帰った。一緒に遊んだ。色々なことをした。僕はそれだけでよかった。他の人とは友達にならないのと聞くと翔太はいつも 「お前がいいんだよ!俺のことを一番わかってくれるからさ!」 と返してくる。僕はその度にわかってくれているのは翔太の方でしょ?と思っている。それさえも楽しくて仕方がない。僕はこの時間がずっと続いていくんだなと思った。僕と翔太はずっとずっと友達だ。 春、夏、秋、冬…そして春になった。 新学期、僕はまた翔太と同じクラスだった。僕はほっとした。僕らはやっぱりずっと友達だ。 しかし、そんなことにはならなかった。 ある日のことだった。教室で2人で喋っていたら先生に呼ばれた。 「なあ、悩んでいることはないか?」 急に聞かれてびっくりしたけど僕は冷静に答えた。 「いいえ、僕は翔太がいるから毎日が楽しいです。」 「そうか…」 先生は絶望したように答えた。僕にはなんなのかさっぱりわからない。 「今日の放課後、少し残ってくれないか?」 「あっ、はい…」 なぜ残らないといけないのだろうか。はやく帰って翔太と遊びたい。なのに…どうして?僕は不思議すぎて放課後までずっと落ち込んでいた。 放課後。翔太には教室の外に待っていてと話して教室に残った。僕の前には大人が数人いた。その1人は先生だ。先生は大人のことを紹介してくれた。 「こちらスクールカウンセラーの先生、そして心療内科の先生だ。」 「どうも…」 僕は怖くて小声で挨拶しかできなかった。 「早速だけど…翔太くんっていう友達がいるのよね?」 「はい…今日も遊ぶ予定があるので早く帰りたいんです。」 「わかったわ…あの、今から話すことはあなたにとっては辛いことよ。でもよーく聞いて?」 僕は頷いた。すると空気が急に冷たくなった。 「あのね、翔太くんはもう…いないのよ」 「え…?」 わからなかった。いや翔太はいるだろ?だって昨日も一昨日もこの前もいつも一緒に遊んだりしていたんだよ?いやいるんだろ? 「翔太くんは…」 ーー冬のことーー 「じゃあねー!」 翔太は走って横断歩道を渡った。しかし、暴走したトラックが突っ込んできた。ブレーキもかけずに。 ドッゴ! 鈍い音が聞こえた。翔太は僕の前で飛んでいた。 救急車のサイレンが聞こえる。大丈夫か?っていう周りの声も聞こえる。でもそんなのどうでもよかった。 翔太は僕の友達だ。なんで?なんで?こんなことに… 「思い出した?」 「はぁはぁ…そんなことはない!だって、そこに翔太はいるんだ外に翔太は…」 僕は廊下に飛び出した。しかし、どこにも翔太の姿はない。 「翔太…?ねえ翔太!隠れてないででてきなよ!」 体が熱くなるのがわかった。心臓の音が早くなるのがわかった。 「なんで…?翔太は昨日も一昨日もいたんだよ?なんで…」 廊下に出てきたスクールカウンセラーの先生は話した。 「それは多分“あなたの中で作った翔太くん”なんだと思う。だから…もう…」 違う違う…!絶対違う…!そうだこれは夢だ!そうだ…悪夢だ!目が覚めろ!覚めろ! だって翔太は…ずっと… “僕の友達”でしょ?
みんなの答え
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悲しいよー
はろはろ!Lemonですー すご!翔太くんがいなくなった主人公の気持ちを考えると… 悲しいし寂しい( ; ; ) 黒来さん上手いですね! これからも頑張って!
怖い、けど悲しい
キュアフレンディです! うまいです。 悲しい悔しいつらい気持ち、わかってきます。 主人公の。