短編小説みんなの答え:1

ごめんネ…

僕は颯太(しょうた)。至って普通の家庭で生まれたごく普通の人間である。しかし、体の影響で目がうっすらとしか見えない。あの時、あんなことを言ってなければ、愛しているあの子の笑顔をもっと見れたのに。これは、僕の目の大半が機能しなくなる日までの物語。4月16日、確かひどい雨の日だった気がする。その日、みんな持っているからと、スマホを買ってもらった。しかし、そのスマホがトリガーになるとは知らずにはしゃいでいた。翌日、友達に自慢した。しかし、あまり羨ましがらなかった。なぜなら、彼らにとって僕が持ってるのは旧型で、新型機種でなかったから。でも僕は誇らしかった今からするとしょうもない話だが、当時はかなり嬉しかった。その日の翌週、僕は友達と居てもスマホを触る、いわゆる「スマホ依存症」になってしまった。友達と同じゲームを入れて、対戦しあっていた。そこで、友達は課金のボタンを押した。僕はその時、「いいなー課金すればレアガチャチケット貰えるもんなー」と呟いていた。友達は課金を勧めてきたが、トラブルは御免だから、しなかった。すると翌週の月曜日に転校生が来た。ものすごく清楚な子で、同級生だと思えない位大人っぽかった。僕は知らず知らずのうちにその子(海奈)に惹かれていった。一カ月後、海奈とは、家で遊ぶ仲になり、姉弟のようだと言われる位仲が良かった。しかし、その2ヶ月後、海奈が好きな猫の画像を見つけたため、海奈の家に行く途中、スマホを触っていたからか周りが見えなかった。するとその直後、「ピー!ピッピー!」とクラクションが鳴ったと思ったら、重い鉛の塊のようなものに頭が当たり、意識を失った。 その次に目を覚ましたのは三時間後だった。するとその場所から30mは弾き飛ばされていて、周りを見回すと鉛の塊はいなかった。起きあがろうとしても、頭痛と全身の痛みに襲われて動けずに倒れた。するとそこには血溜まりと海奈がうずくまっていた。四つん這いになって海奈に駆け寄り、肩を叩くともう冷たくなっていた。その後の記憶はあまり残っていない。覚えているのは、通りがかりのドライバーが駆け寄ってきて119当番しているのを見ただけ。おそらく、ショックで失神していたのだろう。その後は罪悪感しか残らなかった。お母さん、健康な体で産んでくれたのに目が見えなくなってごめんね、海奈、二度と会えなくしてしまってごめん。愛してたよ。愛してるよ…と言う夢を病院で何日も見た。 時によっては大切な人の命を失ってしまうこともあります。歩きスマホは絶対にやめましょう。

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