くらべないで
私は原野莉歌(はらのりか)。小学6年生。 双子の姉で、妹は桃花(ももか)。 私と桃花はいつもいつもくらべられてきた 桃花はなんでもできるのに、私はなんにもできない 100点をとっても桃花はほめられて、私はほめられない どれだけがんばっても 桃花よりずっと頑張っても 努力はむくわれない むくわれないならもういいや。 そう思った。 だから─────。 「お姉ちゃん!!」 私は自殺したの。 もうくらべられたくない。 お葬式には桃花ひとりしか来なかった。 「お母さん、お父さん、ちょっと来て」 ?なんだろ。 「あのさ。私とくらべられたから、お姉ちゃんは自殺したんだよ。 くらべられて、嬉しくもないよ。 こんな両親なんかいらない。」 桃花はそう言って、外に出た。 『桃花!桃花!ダメ─────!!』 そう心でさけんだ。 通じたのか、桃花は空を見上げた。 「私だってお姉ちゃんとくらべられたくないの。 もうあんな人はいらないから────」 『桃花ーーーー!!!』 ─天国─ 私と桃花は、いつも一緒に遊んでいる。 あんな人と一緒にいるより、 桃花と一緒にいたほうがましだ。 “これからもずっと一緒だよ” 私と桃花は、そう心に誓った。