愛死輝る
あ、壊れた。また一つ。またのりでくっつけなきゃ。こんな雑な仕事を始めたのはいつだったかな… 自己紹介遅れてごめん、私は藍。学生までは普通の地味ーな子供だった。悪くも、良くも。 あの日、彼がそんな私を変えてくれた。 今はもういない彼を時々こんな風に思い出すのが日課になっていた。 高1の春、私は悩みを持っていて、自ら学校の屋上から飛び立とうとした。その時私の腕が上に伸びた。おかしい。鍵をかけたはずなのに。そんな風に思っている側から引き上げられた。彼だ。彼は黒いマントを羽織っていて、仮面をつけていた。しかし、私を引き上げた衝撃か、仮面にヒビが入っていた。私は「死神だ」そう思った。でも、体は触れるし、マント以外は真っ白だし、分からないと思い、聞いてみた。 「あなたは…死神…ですか。」 「ん?あ、あぁ」 「じゃあ何で私を助けたんですか?」 「…」 彼の仮面に手を伸ばし、そっと外してみた。意外にも優しい顔をしていたので、驚いて3歩下がってしまった。すると 「はは、あはははははははは」 と、笑顔で笑っていた。その後、色々話した後、なぜ助けたのか尋ねた。 「あー。僕は新米の死神の中で最下位の成績で、一カ月でだれも葬ったことがないんだ。むしろ助けちゃうくらい。ほんとであれば君は一カ月の寿命で、今日死ぬはずだったんだ。でも、僕は君のことが3年前からずっとずっと気になってた。つまり、好きだったんだ」 そう言った瞬間、彼は夕陽に輝らされて白いシャツが真っ赤になって、まるで死神でなくて愛の精霊のように、私に言った。「愛してる」と。その瞬間私は愛と心の女神になった。