「この時間が止まってくれればいいのにな‥‥」
「はぁ~宿題めんどい」 私‥‥莉愛(りあ)は、今学校の宿題をしてるところなんだ! でも私、勉強苦手だし、眠いから全然すすまないの‥‥っ (あぁ‥‥マジで宿題やりたくない‥‥あぁぁぁぁぁ!!) 心の中で絶叫していると、インターホンがピンポーンと鳴った。 誰だろう?宅配便かな? そう思っていると、お母さんがインターホンに出た。 そして数秒後‥‥ 「莉愛!お友達が来てるわよ!」 お母さんの大きな声。 え?友達が来てる?遊ぶ約束してないんだけどなぁ‥‥ 戸惑いつつも、一応、玄関のドアを開ける。 すると‥‥ 「やっほー莉愛!お邪魔しまーす」 陽キャの人気者、そしてイケメン! 声の主は、朝陽(あさひ)くん!! いつも通りの明るい挨拶をして、つかつかと家の中に侵入してくる。 ‥‥って!?遠慮しないの!? 「あ、朝陽くんっ、どうしたの?」 ドギマギしながら聞くと、朝陽くんは白い歯を見せながら笑った。 「莉愛のことだから、まだ宿題終わってないだろうなーって思ってさ、手伝いに来たんだよ!」 ガクッ。 ず、図星です‥‥。 「ありがとう朝陽くん‥‥」 「いえいえ」 朝陽くんを自分の部屋に入れ、宿題を手伝ってもらった。 ☆彡 そして‥‥ 「朝陽君のおかげであっという間に終わった!ありがとね!」 「どういたしましてー」 お皿に乗せたクッキーを朝陽くんに手渡しながら、私はつぶやいた。 「この時間が止まってくれればいいのにな‥‥」 「ん?なんか言った?」と朝陽くんに聞かれて、 私は慌てて「あ、なんでもない!」とごまかした。 でも朝陽くんは、「分かってるよ」と言うように、ほほ笑んだ。 「俺だって、この時間が止まってほしいよ、莉愛」