またあの丘で会えたら
「気持ちいいね」 私とお姉ちゃんはそう言って家の近くの丘を走り回った。 その丘もことを私とお姉ちゃんは「大空丘」と呼んでいた。 その名の通り、空が綺麗に見える丘だからだ。 「見て!お花が咲いてる。」 お姉ちゃんが大きな声でそう言った。 お姉ちゃんが指差す方を見るとそこには綺麗なオオイヌノフグリが咲いていた。 今は冬なのに咲いていたからびっくりした。 「春に来たら、もっとたくさんお花が咲いてるかもね。」 お姉ちゃんが嬉しそうに言った。 「そうだね。春になったらまた絶対に来ようね。」 私もうなずいた。それから指切りをした。 「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーばす!指切った!」 ***** 「ん?」 目が覚めるとそこは自分の部屋。 つまり、今までの出来事は全て夢だったということ。 でも、3ヶ月前に同じ出来事があった。 正夢だ。 よくわからないけど、大粒の涙が溢れ出してきた。 「お姉ちゃん、戻ってきてよぉ…」 そう、お姉ちゃんは1ヶ月前に病気で他界していた。 大空丘で約束したときも病気にかかっていたけど、 その1ヶ月後ぐらいに急に悪化したのだ。 今は春。 きっとお姉ちゃんが生きていたら一緒に大空丘に行っていただろう。 行きたかった。 お姉ちゃんと一緒に丘を走り回りたかった。 だけどもうお姉ちゃんはいない。 私は亡きお姉ちゃんに手紙を書くことにした。 手紙がお姉ちゃんに届かないってわかっていたけど、 書くだけで心が軽くなると思ったのだ。 「お姉ちゃんへ。 元気ですか?私は元気だよ。 お姉ちゃん、春になったよ。 大空丘に行こう!約束したでしょ? 待ってるんだよ、私。 またあの丘で会おうね。 和葉より」 ーあとがきー 初めての短編小説で下手だとは思うんですが、 アドバイスや感想教えていただけると嬉しいです!