【短編小説】体が水になってゆく。
私は天野みう。高校2年生で、一人暮らしをしてる。そんな私には、最近気になることがあって……。 最初の頃は、ほんの一部だった。しばらくするともとに戻る事も多かったので、そこまで気にしていなかった。でもだんだん、もとに戻らなくなった。私の体を蝕むように、どんどん体が水化していった。 ある日、朝起きたら右足の膝から下が水化していたのにはぎょっとした。次の日起きると太もも、そのまた次の日には左足もまで。おそるおそる触ってみるとまるでゼリーのようにぷにぷにとしていた。感覚はあるし、足の輪郭もあるのに、向こう側が透けている。幼い頃に観たアニメーション映画でこんなようなのがあったな、確か。 1ヶ月ほど経って、首から下全てが水化した。ある夜、ふいに"全身が水化したらどうなるんだろう"という恐怖に襲われた。この1ヶ月というもの、私はスマホや学校の図書室で調べに調べてみたのだ、この奇妙な現象について。でもどれだけ調べても、分かるのはこんなのはフィクション物の小説や漫画にすらあり得ないということだけだった。眠気に襲われたので、夜も遅いし布団に入ることにした。 目が覚めると、私は知らない場所にいた。私の他には誰も何もいないのに、全然殺風景ではなくて、むしろ暖かい雰囲気だ。いや、厳密には"知らない場所"ではないのだろう。知らないはずなのに、心が"この場所を知っている"と告げているから。でも私は、ここがどこなのか思い出せない。 ここ、どこだっけ。 そのとき。 私は自分が何故人間界で過ごしていたのか、そして自分のような存在が人間界で何と呼ばれているのかを思い出した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 紅彩です!最近は春休みに入ったので、毎日投稿を目標に頑張ってます(部活あるけどね)! 感想もらえるととっても嬉しいです。 最後まで読んで頂きありがとうございました(* >ω<)