待っててください!
私は、天川おと。小6だ。 私には憧れの先生がいる。 涼風先生。 先生は可愛くて、優しくて 不登校だった私を学校に来れるようにしてくれた。 この一年は楽しかった。だけどもう卒業の時期が迫ってきた。 「涼風先生ーっ」 「どうしたの?おとちゃん」 「卒業したくないよ」 「月詠も!」 親友の月詠(つきよ)が抱きついてきた。 「ちょっと月詠っ、びっくりしたー。」 心臓が止まるかと思ったよ。 「月詠は留年してでもいいから小学校に残りたいよーっ」 「先生もみんなが卒業するのは寂しいよ。でも、みんなが新しい道へ行くんだもん。先生は応援してるよー。」 ついに卒業式の日だ。 「月詠、一年間ありがとう!」 私は月詠に感謝を告げる。学校が楽しかったのは、月詠がいたから。 でも、月詠は私立中学に行ってしまう。 「こちらこそありがとう。おとちゃんと一緒に入られてよかった」 「あっ、そろそろ本番だね。私、絶対泣いちゃうよ。」 二人で笑いあった。 卒業式が終わって、教室に帰った。 「皆さん、お疲れ様でした。」 涼風先生が言う。 「小学校生活は楽しかったですか?」 「先生は、皆さんのことを応援しています。」 涙が止まらない。この時の記憶はほとんどない。 今日は月詠の家族と私の家族は一緒に帰る約束をしていた。 「おとちゃん」 「どうしたの?」 「涼風先生にお礼、言わなくていいの?」 「え、でも月詠のお母さんとかも巻き込んじゃうし…」 「大丈夫!お母さんには伝えておくからさ。」 「わかった、月詠、ありがとう!」 私は走り出した。先生は多分教室にいるはず… 階段を登って、角を曲がって… 思い出が溢れ出して、また涙が出そうになる。 六年二組の教室だ。 ドアを開けると… いた! 「涼風先生!」 「どうしたの、おとちゃん」 「一年間ありがとうございました。」 「あと、先生のお陰で、私は学校に来ることができました。その時、思ったんです。私も先生になって、私みたいな子を救いたいなって、涼風先生みたいになりたいなって。」 「おとちゃん、ありがとう。中学生になっても、頑張ってね。先生は、応援してるから。」 「はい!私、絶対、先生になって、会いに来ます!だから、待っててください!」 ─ ─ ─ ─ 読んでくれてありがと! 感想待ってる.