君たちの『夢』
高校生の時は、夢なんてなかった。 親に言われるがまま生きていて、ふつーに会社とかでただただ働いて生きてくんだろうなって思ってた。 そんな私、岩崎梨花が『声優』になる話。 「お母さん、私声優になりたい」 「そんなものなれる訳ないじゃない」 「大学は普通に通いながら、自分でやるのは?」 「いいけど、その間だけよ」 「大学卒業までにある程度知名度のあるアニメの主役級のキャラをやれたら認めてください。」 「ふん、勝手にすれば」 マネージャーをやりたいと言ってくれた楓に急いで電話をした。 「楓っ!大学卒業まではとりあえずいいって」 『その後は??』 「大学卒業までに知名度のあるアニメの主役級やれたら認めてくれるっぽい」 『頑張んなきゃ、でもとりあえず、僕がファン1号だね』 「ありがと、嬉しい!」 『また今度会った時に話そう』 「またね」 そう言って電話を切った 3年後 「梨花。最後のチャンスだよ」 「そ、うだね」 「そろそろ梨花の番、マネージャーはついてけないけど頑張れ」 「行ってきます。」 今まで、最終オーディションまでは行ったことがあったけど、受かることができていなかった。 今回は『狐憑き』という大人気小説のアニメ化。ヒロインのオーディション。 52番目の私に台本が配られる。 「狐憑きになりたい?お前は変なことを言うんだな。教えてやろう。お前は狐憑きにはなれない。なれたとしても、すぐに死んでしまう。」 これでセリフはおしまいだ。この部分だけだから今、私のオーディションは終わった。結果は2週間後の2時半。それまで待つことしかできない。 2週間後 「梨花、結果出るよっ!」 「あと3、2、1」 「りか。目、開けて」 「え、嘘、でしょっ!?」 そこには『岩崎梨花』の名前があった。 「おめでとう、梨花」 「ありがと!楓!」 「梨花。ずっと伝えようと思ってたことがあるんだけど、」 「なぁに?」 「僕は岩崎梨花が好きなんだ。」 「楓。私さ、好きな人いるの」 「ごめん、僕じゃダメだよね。」 「その好きな人はね、初めてのファンだったんだ。」 「それって、!」 「私の好きな人は三戸楓だよ。」 「付き合ってくださいっ」 「これからもよろしくね。」 その後、お母さんにも認めて貰えた。 君たちに夢はある? その夢を信じて生きて。 頑張れ。応援してくれる人は絶対いるよ。