病室の彼
「今日も来たよ、光くん」 私の幼馴染の名前は本田光。光くんは小さい頃から体が弱く、ほとんど学校に来ていなかった。そう、ずっと入院しているのだ。 ガラッ 「光くん、こんにちは!早苗です。」 「あっ、早苗ちゃん。今日も来てくれたんだ。」 そこで私はよくお見舞いに行っている。 __________________ ーある日ー 「今日ねー、校庭に猫がいたんだ!そしたらね、…………………………」 光くんは私の話を楽しそうに聞いてくれる。 「そうなんだ!っ、ゲホッゲホッ」 「っ、大丈夫?」 「ううん、なんてことないよ、大丈夫。」 「…ううっ、。。グラッ…」 「ッ、光くん!?」 あの日から光くんは意識不明の状態になってしまった。 (光くん…) 今日こそは目を覚ましているかと期待して病院に行っても光くんは目を覚まさない。 目を覚まさない彼にその日あったことを話す。少しでも…目を覚ましてほしくて… 「…今日ね、体育の授業があってね。山下くんが同じグループでね、とっても楽しかったんだ。そしてね…………」 「また明日も来るからね、ばいばい。」 「今日も来たよ、光くん。」 ………………… 彼の意識が戻ったのは4ヶ月後のある日ー ピーピーピー ○○さん、麻酔の準備! ハイッ、 手術の準備をお願い!! (ッ、光くんっ…) 医者「…亡くなられました」 家族「ッそんな!!!光!!!光…!!!!あああぁぁぁ」 「ひ、光くん…眠ってるだけじゃないの…??ま、まだ…つたえてないこと…た、たくさんあるのに…なんでなんで!!!!!」 私は光の遺体の前で思いっきり泣いていた。 (早苗ちゃん、) (…?光くんの声が…) (屋上に行って。そこで待ってるよ) もう私は何も考えていなかった。ただひたすらに、光くんに会いたかった コツコツ……ガチャ 「光くん…来たよ。」 「早苗ちゃん…」 幻覚だろうか…でもそこにはたしかに光くんがいた 「僕さ、早苗ちゃんをおいていけない。まだ話したいよ」 「うん…私も光くんとずっといたい……」 「さぁ」 彼は私を空へ誘う (あぁ…一緒にいけるんだね) 私は彼の手をとった 「速報です。○○市病院で12歳の少女が屋上から飛び降り、亡くなっています。警察は自殺と見て…」