短編小説みんなの答え:1

たくさんの雫

わかっていた。いずれこうなることは。 わかっていたのに。 どうしていま、ここで涙が出るの。 私だって、来斗が好きだった。 私(三葉)と葉月と来斗は幼馴染だった。 小学校まで一緒だった。 中学になると、私は私立、2人は市立に行った。 高校でまた一緒になった。 だけど、その時にはもう遅かったみたい。 2人が付き合っているという噂を聞いた。 2人に話かけても、どっちかが待っているからと離してくる。 あぁ。入る余地なんてないんだ。 せっかく揃えたと思ったのに。 新しくできた友達、梓と一緒に帰った。 梓は男子だ。 高身長、色白、切れ目にセンター分けの短い髪。声も低い。 私の好みだ。、 可愛いよりかっこいいが勝った。 帰っていると、男子と帰る来斗を見つけた。 葉月はいなかった。 来斗がこっちを見る。 目をカッと見開いて、こっちにどんどん近づいてくる。 「あの」 「誰?」 梓が喧嘩腰で私の代わりに話しかける。 「来斗だ。」 「ふーん。うちの三葉になんのよう?」 「...用も何も、コイツは俺の幼馴染だ。」 「だから?葉月ちゃんとでも帰れば?」 「三葉はお前のものじゃねぇ!!」 「知ってる。別に僕のものじゃない。」 「梓、落ち着いて!!」 「もう呼び捨ての関係なのかよ、、」 「ああ。悪いか?」 「なぁ。三葉、俺のこと、好きだよな?」 「は?お前のことなんて誰が好きになるか」 「あのさぁ!!」 私の一言で、場が凍りついた。 「いい加減にしてくれない?!来斗!!」 「ゲッ」 「私があんたの事好きなわけないじゃん!!どーせ葉月と付き合ってるんでしょ?!いいの!私は梓が好きなの!!」 「えーー。」 来斗は絶望していた。 葉月とうまくいっていないのだろう。 私はニマニマして、梓とその場を去った。 私の目からは、たくさんの雫が溢れていた。 梓に支えてもらいながら。 これもう一回読み直すと繋がるかも!

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