鬼ごっこ
クラスで一番のやんちゃもの「翔」 昼休みが始まると同時に外に飛び出しバカみたいに校庭を駆け回り、授業に遅れたり 学校の備品である人体模型で遊んだり、よく怒られている 正直言ってかっこ悪い 体育の時間時間が余ったので先生が鬼ごっこを提案した。みんな乗り気だが私は嫌だ。なんて言ったって私は足が壊滅的に遅い。おそらく学年一で。 『じゃーじゃんけんで鬼決めよー!』 さーいしょーはぐーじゃーんけーんぽいっ!! まじか…負けてしまった。私が鬼になっても誰も捕まえられずに終わるだけなのに グラウンドに一斉に駆け出すみんな。私は必死に追うも全く距離が縮まらず誰一人捕まえることができない 「はあ、はあ、こんなん無理だって…」 立ち止まって息を整えていると私の横に翔がやってきた。 「ん。」 そして翔はあろうことか私に手を差し出した。 「は?あんた捕まるよ?いいの?」 「いいからほら。」 翔が何を企んでるのかわからなかったがかけるの差し出した手に触れると翔はその場から駆け出しすごいスピードでみんなを捕まえている。 「は!?翔お前いつ鬼になったんだよ!?」 「さあね?はい、タッチ~」 他の男子を捕まえながら翔はこちらを振り返り、ニカっと笑って見せた その姿に私は不覚にもかっこいいと思ってしまった