短編小説みんなの答え:6

桜が隠した涙

※「」→真央 『』→悠 私はあいつのことが嫌いだ。 あ、あいつってのはクラスの福井悠のこと。 スポーツもできりゃ勉強もできる。 おまけに女子からも男子からも人気。 あいつとは正反対の存在の私にとっては妬ましい存在そのものだ。 自己紹介が遅れたけど、私は広瀬真央。小学5年生です。 『ねぇねぇ、広瀬さんもこっちの道?』 下校中、あいつが急に話しかけてきた。 大嫌いなあいつが、引っ越しして私と帰り道が同じになってしまった。 _数ヶ月後 いつも通り帰っていた時。 『広瀬さんってプロセカ好きなの?』 「好きだけど、なんか悪い?」 嫌いな気持ちのあまり怒りが出てしまった。 私は慌てて口を抑える。 『俺もプロセカ好きだから』 ゲームなんて興味のない野球少年と思ってたあいつが…!? その日はプロセカの話で持ちきりだった。 これがきっかけで、一緒にプレイしたりするようになった。 _一年後 6年生になった。 正直、あいつがあそこで話しかけてくれたことに感謝しているし、めちゃくちゃ嬉しかった。 悠、意外といい奴だなぁ。 そこで、初めて気づいた。 悠のことが最初っからずーっと好きだったこと。 いつも悠のことを考えていること。 私は、悠が好きな自分が嫌いだったんだ。 話しに行こうと、努力しようと踏み出せない自分が。 でも!新たなもう一歩は私から言い出す!! そう心に決めた、4月だった。 _3月 あっという間に月日は過ぎて、悠とはもっと遊ぶ関係になった。 まだ私の気持ちは伝えられていない。 _卒業式 ついに卒業の日がやってきてしまった。 最後の通学路を歩いていると、悠が後ろから追いかけてきた。 『真央ー!卒業式のあと、ちょっといい?』 それだけ言って悠は走り去っていった。 …!? 万が一、万が一、私と同じ気持ちなら… 自意識過剰過ぎるかもしれない。悠は私に対して恋愛感情など微塵もないかもしれない。 それでも、言うって決めたんだ。 式後、悠の元へ向かった。 『真央、その、、うん、俺は!真央のことが』 「大好き!!!」 悠の声をかき消すように叫んだ。 『うん!俺も大好き。』 良かった。悠も同じ気持ちだったんだ。 安心して、涙が出てきた。 それを覆うように、桜の花びらが舞った。 読んでいただきありがとうございました!

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