最後の海の唄
「ここがいいんじゃない?」 彼女が言った。 「そうだね」 僕たちも答える。 僕は彼女の彼氏。 その他にも友達4人。合計6人で海に遊びにきていた。 僕の誕生日に僕の大好きな海だ。 今は写真を撮るところ。 「こっからの眺め綺麗だね」 と彼女が柵ギリギリで景色を眺める。 そんな彼女を横目に僕は 「今日さこの後告白しようと思っててさ…」 と友達にささやいた。 「いいじゃん」 「ちゃんと言えよ?」 「わかってるよ!」 そんな会話をしていた。 突然彼女の叫び声が聞こえた。 振り向くと彼女の体は柵からとびだしていた。 僕は走った。 これが映画とかであるスローモーションに見えるやつか。 僕は手を延ばした。 届かなかった…わけではない。 だけど、勢いをつけすぎた。 僕が代わりに落ちた。 あっ… またスローモーションだった。 落ちてく間に色々考えた。 彼女の笑顔はもう見れないのか。 大好きな海が僕の最後。 いつかに聞いた彼女の歌声が暗闇の中で響いていた。