短編小説みんなの答え:5

嘘つき

「あやちゃん、一緒に帰ろ。」 「あ…ごめん。クラブあるんだ。今度一緒に帰ろ。」 「…うん。」 今日もだ。誘っても何故か断られる。クラブは週に2回しかないはず。 なのに毎日毎日クラブがあると断られる。もしかして、嫌われちゃった? いや、毎日一緒に外で遊んでるし、一緒にゲームもしてる…。なんでだろ。 「ちょっと寄ろうかな…。」 私は駄菓子屋に入った。 「……え?」 クラブしてるはずのあやちゃんが駄菓子屋にいる。何も見なかったことにしたかった。 でも、あれは他の子達と駄菓子を見ているあやちゃん。私は急いで駄菓子屋を出た。 私じゃない他の友達を作ってたんだ。そりゃあ他の友達がいても構わない。 でもあやちゃんは私に嘘をついた。毎日毎日他の友達と帰るために嘘をついた。 友達と帰るなら言ってくれれば1人で帰った。でもあやちゃんはクラブがあると嘘をついた。 それだけ私を嫌っていたということだ。私は何故か涙が出てきた。だしたくないのにでてくる涙。 小学1年生から今の小学4年生まで友達だったのに…。4年もあって飽きたのかもしれない。 「ずっと友達でいようね!」 「うん!」 そうやって約束したのに…。 「あの約束は…。嘘だったんだ…。」 私は歩き始めた。家のほうが落ち着く。そう思ったから。急いで帰る。帰りたい。 ガチャ… 家のドアを開けた。 「お帰りかなー。遅かったわね。早く着替えてご飯食べなさい。」 「はーい」 やっぱり家が一番落ち着くな。ご飯も食べれるし。 「ごちそうさま」 ルルルルルル… 電話が鳴った。私は急いで出る。 「もしもし」 〈あ、かな?〉 「……」 〈今日はごめんね。私、びっくりして何も言えなかったんだ。〉 何が今日はだ。いままででしょ。ずっとずっと我慢してきたのに。 ガチャッ 私は電話を切った。もう新しい友達を作ろうって思ったから。 お母さんが前言ってた通り友達は選ぶべきだな。 あやちゃんとの思い出はさっきの涙と流れちゃったみたい。

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