愛と罪
「男の子と2人で遊んでいいの?」 「まあ俺に言ってくれたらいいよ」 は?好きだったら会わないでって言ってよ。私は貴方に女と会って欲しくないし、話して欲しくもない。でもそんなことは言えないから 「そっかー了解!」 って平気なフリしてメールを終わらせる。 私は最近彼氏と上手くいってない。 ベッドに寝転がってスマホを見ていると1件の通知。 「来いよ」 その一言で向かってしまう私のチョロさに呆れながら財布とスマホと口紅をもって貴方の元へ向かう。 「やっほー」 口紅がしっかり塗られたハルカの手にはセンター分けのソウタの手。あー付き合ったんだななんて思いながら手を振り返す。 「私たちそろそろ帰んなきゃだからさータイキの相手してやってよー笑笑」 まだ高一のホノカの頬は薄紅色だった。 メールの送り主の大樹はどうでもいいかのようにそっぽを向いていた。 「じゃあばいばーい」 私たちが産まれ育った田舎で遊べる場所っていったらここくらいしかないショッピングモールを出ると雪が降っていた。大樹は傘を持っていなかった。 「傘かせ」 「やだよーどうせ大樹ひとりでさすでしょ!」 すると大樹は私の傘を強引に奪い、私の頭の上に傘をさした。 「え、笑」 「俺もお前も濡れたくないだろ。」 「大樹彼女いるでしょ。だめだよ」 「お前も彼氏いるんだから同罪」 近くなった大樹の肩は暖かかった。 「彼氏と上手くいってないんだ」 「そうか」 冷たい私の手に暖かいものが触れて握られた。 ねえ大樹、ずるいよ。私がずっと大樹のこと好きだって知ってたくせに。 その日は駅でそのまま別れた。 翌朝大樹のストーリーには彼女にプレゼントしたおそろいのネックレスが上がっていた。 そのネックレスは私が昔よくつけていたものだった。 ねえ大樹、ずるいよ