クラス替えの奇跡
「やばいよー!クラス替えがあ・・・!」 私は星乃凛。小学5年生だ。 実は、明日クラス替えの発表なんだよね・・・。 「万葉とおなじがいいな・・・」 宮川万葉。彼は私の幼馴染であり、好きな人なんだ。 実は、クラス替え、憂鬱なんだ。だって、今のクラス・・・5年1組に万葉がいるから。 正直、万葉と離れちゃいそうで怖いんだ。 だって、最後のクラス替えだよ!?離れちゃったら切ないし辛いし…告白するチャンスがあまり見当たらないじゃん・・・。 「凛、なにグズグズしてるの!早く学校の準備しなさい!」 「はーい・・・」お母さんに注意されて、慌てて準備を始める。 始めても、クラス替えという内容は頭から張り付いて離れることはなかった。 「はぁ・・・。万葉とクラス一緒がいいなぁ・・・。神様、お願いします・・・!!」 私はネットで調べたおまじないを片っ端から試そうかな・・・と思った。だけどふと思ったんだ。 (そんなの、おまじない頼りじゃん…。運命は、私がつかみ取りたい)って。 だから・・・おまじないをやめて、私の運命は私が掴み取ろうって思ったんだ。 私は、そう決意を強く固め布団の中に潜り込みゆっくり眠りについた___。 ________________________________________________________________ 「緊張するー!!!!」 「あーもう。凛ってば。毎年おんなじことなんか言うのー(笑)」 朝、クラス名簿が配られる集合場所に集まった頃。 そう、ちょっとからかってきたのは私の親友小清水愛夏だ。 愛夏とも幼馴染だよ。愛夏はいった。 「はー…。どーせ、万葉といっしょになりたいなーってずっと思ってたでしょ」 私はいきなり言われて顔を微妙にしかめたあと、作り笑いをしたけどあからさまにバレてしまっていた。 「顔に出過ぎー!まぁ、頑張って!私は二人めっちゃ応援してる!!!」 私の好きな人を告白したのは唯一、愛夏だけなんだ。 だから、このことを知ってるのは私達二人だけの秘密だ。 「クラス名簿を配ります」メガネのキリッとした女の先生が私達にクラス名簿を渡していく。 手際の良さ的にベテランさんなのかもしれない。 私の名前は…っと、6年4組か…。 私は慌てて、宮川という名字を探し始める。一組から隅々まで見ていたときだった。 (一、二組にはいないみたい・・・) ワンちゃんある説!?って思ってたときだ。 「あー!私四組!やった!同じクラスだよ!凛!」 「やったあ!」 私は愛夏と同じクラスだと思ってはしゃいだがすぐにスイッチを切り替えまた「宮川」を探し続けた___。その時だった。 【6年4組:24番宮川万葉】 という名前を見つけたのだ。 (運命、信じてよかった・・・) 私は嬉しくて嬉しくて感動してしまっていた。 隣では愛夏が微笑んでいる。 その奥で・・・万葉が「また一緒だな」って言ってくれたのを私は聞き逃したりしなかった。 私が頷くと、万葉は微笑んでくれたんだ! ________________________________________________________________ 「万葉、好きだったよ」 卒業式の放課後私はそう万葉に言い残した。 私は中学受験に合格して万葉に会えることはしばしなくなるだろう。 だけど、これだけは伝えたかったんだ。 クラス替えでおきた奇跡を無駄にしたくないから、言っておこうって。(ラインは繋いでるよ!) 「中学、違うけど・・・・。また、会おうね」 私が去ろうとしたときだった。 「俺も、好きだったよ」 万葉の言葉に私の足は止まった。 振り返ることができない。切ない。苦しい。それくらいたまらなく嬉しいのだ。 「よかった・・・」 「中学違っても、お互い頑張ろ!」 私が言うと万葉は微笑んで「そうだな・・・受験合格ってことは・・・成績、負けちゃったなぁ」とつぶやいた。 それがなんだか面白くて私はふふっと笑ってしまった。 すべて、クラス替えのおかげだ。最初は憂鬱だったけど…。こんな奇跡が起きるなんて思いもよらなかった。 こんな、温かい日々が…続くといいな。 ________________________________________________________________ 【あとがき】長文失礼!!!楽しく読んでいただければ幸いです!